カワイイあいつがいよいよ量産か!? KGモーターズの超小型モビリティ「mibot」が驀進中!

カワイイあいつがいよいよ量産か!? KGモーターズの超小型モビリティ「mibot」が驀進中!

 一人乗りの超小型EV「mibot」を開発するKGモーターズが、第三者割当増資で4.7億円を調達した。累計調達額は22.35億円に到達。初期生産から量産・社会実装へ、mibotがいよいよ次の段階へ進む。

文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes

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「小さなクルマ」が街を変える? KGモーターズが量産体制を強化

mibot
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「一人乗りの小さなクルマが、当たり前に街を走る」――。そんな未来を掲げるKGモーターズの取り組みが、新たな段階に入った。

 広島県東広島市に本社を置くKGモーターズは2026年9月1日、第三者割当増資によって総額4.7億円を調達したと発表した。今回の調達によって、エクイティによる累計調達額は22.35億円となる。

 資金調達そのものがニュースというより、注目したいのは「何のために4.7億円を集めたのか」である。

 KGモーターズが開発・製造・販売を進めるのは、一人乗りの超小型EV「mibot(ミボット)」。すでに初期生産を開始し、市場への投入フェーズに入っているという。

 つまり今回の資金調達は、まだ構想段階のEVを開発するための資金というより、実際に生産し、ユーザーへ届けていくための次の一手という意味合いが大きい。

4.7億円は「量産」と「使われ続けるクルマ」に向けられる

株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ
株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ

 今回調達した資金の主な用途として挙げられているのが、生産能力の拡大に向けた金型を中心とする投資、初期生産における品質・生産性の向上、実証・初期導入を通じた市場開拓、そしてソフトウェア機能の継続開発だ。

 KGモーターズは前回の資金調達を受け、すでに金型を中心とした生産投資に着手している。今回の4.7億円は、その後に続く工程を担う位置付けとなる。

 ここはクルマ好きとしても興味深いところだ。クルマは「1台を作る」ことと「安定して大量に作る」ことの間に、大きな壁がある。部品の調達、生産設備、品質管理など、販売台数が増えるほど考えなければならないことも増えていく。

 KGモーターズは今後、エクイティに加えて金融機関からの融資なども組み合わせ、生産能力の拡大に必要な投資を段階的に進めるとしている。

 また、mibotは単に小さくて安価なEVを目指しているわけではない。ドアやエアコンを備え、日常の移動における快適性を確保しながら、ソフトウェアによって機能や体験を進化させられるSDV(ソフトウェア定義車両)設計を採用している。

 最高速度は60km/h、航続距離は100km(30km/h定地走行テスト値)。充電規格はJ1772で、AC100~200Vに対応し、乗車定員は1名だ。

 従来の「クルマは家族で乗るもの」という発想とはかなり違う。通勤や買い物など、日常の移動を一人乗りに割り切ることで、必要以上に大きな車両を使わないという考え方である。

 もちろん、1人しか乗れないことは大きな制約でもある。家族での移動や荷物の多い用途には向かない。一方で、「普段の移動はほとんど1人」という人にとっては、クルマ選びの常識を見直すきっかけになり得る。

 さらにKGモーターズは、自治体や企業との実証・初期導入も進めている。実際の利用を通じてmibotの価値を検証し、市場開拓につなげる考えだ。

 今回の出資には、株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ、株式会社ミツバ、ほくほくキャピタル株式会社、株式会社AKIBAホールディングス、HOXIN株式会社、INNOVATION V Capital、シン・インフラ ファンド by TOHO GASなどが参加。個人投資家も名を連ねている。

 出資者からは、地域の移動課題や交通空白地の解消、脱炭素、コネクテッド技術、将来的なMaaSなど、mibotの可能性に期待する声が寄せられた。なかでも今回の発表で感じるのは、mibotが「面白い小型EV」という段階から、「実際の社会で使われるモビリティ」へ移ろうとしていることだ。

 クルマは、スペック表だけでは完成しない。実際に街を走り、ユーザーが乗り、自治体や企業が使い、その結果を次の車両やサービスへ反映して初めて、その存在価値が見えてくる。

 KGモーターズの楠一成CEOも、今後はmibotをより多く生産して予約者へ届けるとともに、実際に使われるなかで「どのような移動の課題を解決できるのか」を見極め、市場を確かなものにしていくとしている。

 果たして、一人乗りEVは日本の新しい「足」として定着するのか。今回の4.7億円調達は、その答えを実際の街で検証するための重要な一歩といえそうだ。

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