免許不要で乗れる「特定小型原付」に、荷物を運べる四輪タイプが登場している。ブレイズの「イーカーゴ」が性能等確認制度の適合認定を取得。最大30kgの荷物を積める“4輪の小さな軽トラ”は、買い物から農業、物流まで地域の移動をどう変えるのか、その実力に迫る。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】ブレイズ イーカーゴが認定取得! 四輪特定小型原付の実力(12枚)画像ギャラリー「免許不要+四輪+荷物30kg」がポイント! ブレイズ イーカーゴが性能等確認制度の認定を取得
「クルマほど大きくなくていい。でも、自転車や二輪では荷物を運びにくい」――そんな移動の隙間を狙った電動モビリティが、ブレイズの「BLAZE e-CARGO(ブレイズ イーカーゴ)」である。
今回、ブレイズはイーカーゴが国土交通省認定機関による「性能等確認制度」の適合認定を取得したと発表した。発表日は2026年9月3日。これにより、ブレイズが取り扱う特定小型原付4車種すべてが性能等確認済みとなった。
性能等確認制度の認定取得で「安心」をひとつ積み増し
性能等確認制度は、国が定める保安基準への適合性について、認定機関が確認する制度だ。今回の認定によって、イーカーゴは保安基準への適合が確認された車両となり、車体には「性能等確認済」のシールが貼付される。
特定小型原付は、16歳以上であれば免許不要で運転できるカテゴリーとして知られる。イーカーゴはそのなかでも珍しい四輪タイプ。ブレイズによれば、四輪ならではの安定性と公道を走行できる実用性を生かし、日常の移動だけでなく農業や物流、施設管理などへの活用を想定している。
注目したいのは、そのサイズと荷台だ。車体は全長1900mm×全幅600mm×全高1260mm。特定小型原付では最大サイズとなる全長を生かし、荷台は785mm×500mmを確保している。最大積載量は30kgだ。
つまり、単なる「移動するための乗り物」ではなく、荷物を運ぶことまで考えたモビリティなのである。
買い物かごを載せる日常用途はもちろん、小口配送、農作業、施設内での資材運搬などにも使いやすい。自動車を出すほどではない距離でも、荷物があると途端に移動が面倒になる。イーカーゴは、まさにそんな場面を狙った存在といえる。
さらに、500Wのモーターを搭載し、登坂能力は勾配17度、約31%。バック機能や前後サスペンション、前後ディスクブレーキも備える。坂道ではヒルアシスト機能が働き、上り坂では30秒間の停止保持、下り坂では自動低速走行に対応する。
バッテリーは脱着式で、家庭用100Vコンセントから充電可能。標準ではバッテリー1本を搭載し、航続距離は約50km。オプションバッテリーを追加すれば最大約100kmの走行が可能とされる。使用環境によって航続距離は変動する点には注意したい。
車両重量は約100kg。価格は49万8000円(税込54万7800円)で、バッテリー1個を標準装備。別途配送費用が必要となる。お届け予定は2026年9月だ。
個人ユーザーなら免許返納後の移動手段や買い物の足、事業者ならラストワンマイル配送や農業・施設管理など、使い方次第で役割が大きく変わるのも面白いところだ。
もちろん、30kgの積載量や約50kmという航続距離だけを見れば、一般的な軽トラックと同じ仕事ができるわけではない。しかし、より小さな車体で「人と荷物を一緒に運ぶ」という目的に絞れば、従来のクルマとは異なる価値が見えてくる。
特に今回の性能等確認制度の認定取得は、イーカーゴそのものだけでなく、ブレイズの特定小型原付全4車種が認定済みとなった点もポイント。電動モビリティを選ぶ際、「走れる」だけでなく、保安基準への適合を確認できることは、購入を検討する側にとって重要な判断材料になるだろう。
“クルマより小さく、自転車より運べる”。そんな新しい移動のポジションを狙うブレイズ イーカーゴ。高齢化や公共交通の縮小、物流の人手不足など、地域が抱える課題が大きくなるなかで、こうした四輪電動モビリティがどこまで生活に入り込んでいくのか、今後も注目したい。














コメント
コメントの使い方