老舗ホイールメーカーWORK(ワーク)の「SCHWERT(シュヴァート)」ブランドから登場した意欲的な鋳造1ピースモデル「SCHWERT BRUNNEN LX(シュヴァート・ブルネン LX)」。過去にもアル/ヴェルの足もとを格上げする圧倒的な存在感や中心に紹介したが、今回はその滑らかなデザインの裏に隠された開発陣の「金型との闘い」や非切削にこだわり抜いた職人技の構造美に深く追ってみよう!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ワーク
【画像ギャラリー】タフ&ワイルドだけじゃない! 「シュヴァート・ブルネン LX」を都会性がさらに上がったフォレスターをご覧アレ!(7枚)画像ギャラリー非切削だからこそ実現した奇跡のシルエット
ドイツ語で「剣」を意味するブランド名のもと、鋳造製法だからこそ可能な立体美を追求してきた「SCHWERT(シュヴァート)」シリーズ。そんなシュバートシリーズに2025年10月から加わったのが「ブルネン LX」だ。
前作と言える2ピースモデル「シュヴァート・ブルネン」が市場で高い評価を獲得したことで、「この美しさをそのまま1ピースで履きたい」というユーザーからの熱い要望に応える形で誕生したのが「ブルネン LX」である。
本モデル最大のトピックは、現代のカスタムホイールで主流となっている「天面切削加工(天面削り)」をあえて施していない点。これは一般的なホイールとは真逆の発想とのことだ。切削なら手軽にシャープな光沢を演出することもできるが、それでは滑らかな立体フォルムの自由度が阻害されてしまう。
だからこそ「ブルネン LX」はその手法を用いなかった。スポーク先端を極限まで細く引き締めて、光が流れるような陰影を生み出すため、あえて非切削の道を選択したのだ。
しかし、鋳造のみで極細のスポーク端部を成形することは「金型割れ」のリスクと常に隣り合わせとなる。金型にかかる過酷な負担と戦いながら、強度と限界の細さを兼ね備える「奇跡のバランス点」を導き出した開発陣の情熱こそが、この造形美の核となっているのである。
「シルクの滑らかさ」を宿したダブルデザインと高低差の立体感
開発コンセプトに掲げられたのは「Silky Smooth Surface(シルキー・スムーズ・サーフェス)」。まるで上質なシルクが風を纏うように、スポーク表面を光が滑らかに滑り、艶やかな陰影を浮かび上がらせる。
センター部から伸びる直線的なストレートスポークと柔らかな曲面を持つメッシュ状の意匠を重ね合わせた「ダブルデザイン」を採用。さらにはスポークサイドのデザインは、ブランドコンセプトである「剣」を表現しているというのもニクイ演出だ。
また、センターパートの落とし込みを深く取ることで中心部のメッシュと落差が生まれ、停車時であっても強烈な立体感が際立つ仕上がりを目指したとのこと。スポーク側面から天面へとなめらかにつながる面構成が、無骨な筋肉質デザインとは一線を画す気品と高級感を表現してくれる。
このシャープさは、本格ミドルサイズSUVへのアプローチでも遺憾なく発揮される模様。実際にスバルの新型フォレスターに装着された姿を見れば、そのマッチングの良さに誰もが息をのむはずだ。
力強いフェンダーアーチや無骨なプロテクターを備えたSUVの足元に、繊細で伸びやかなダブルデザインが組み合わさることで、武骨一辺倒ではない洗練された都市型プレミアムSUVとしての雰囲気が途端に増してくる。
ちなみに、写真のフォレスターが装着しているカラーは、「グリミットブラック(GTK)」。光が当たるスポーク天面はシャープに浮き上がり、奥まったメッシュ部分には影が落ちることで、ホイール全体に強い立体感が生まれている。ボディカラーの質感やバンパー周りのアクセントとも上質に調和し、車高を大きく変えずとも、足元を大口径かつエレガントに引き締める視覚効果は抜群だ。










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