ランクルは満点でもセンチュリーは65点!? トヨタが仕掛けるふたつのブランド戦略をプロが斬る!

ランクルは満点でもセンチュリーは65点!? トヨタが仕掛けるふたつのブランド戦略をプロが斬る!

 日本一、いや世界一の自動車メーカーとして君臨するトヨタ。しかし現状に満足せず続々と新機軸を打ち出す「挑戦する王者」なのだ。ここでは近年の二つの戦略を取り上げ、専門家のお二人にトヨタのチャレンジを評価していただこう。

※本稿は2026年8月のものです
文:島下泰久、大谷達也/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年9月26日号

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ランクルのシリーズ化【評価:100点】

最新のランドクルーザーFJも「ランクルのツボ」をキッチリ押さえた正真正銘のランクルとして登場
最新のランドクルーザーFJも「ランクルのツボ」をキッチリ押さえた正真正銘のランクルとして登場

 以前からシリーズ展開を図ってきたランドクルーザー。しかし明確に手軽さを打ち出した“ランクル”FJの登場は、その裾野を拡げる新しいチャレンジと言える。

 そんなランクルFJのキーポイントは、フレーム付き、リアリジッドサスペンション、ローレンジ付きパートタイム4WDというランクルの「こうでなければ」をしっかり押さえていること。

 モノコックのなんちゃってオフローダーがランクルを名乗ることは却ってブランド毀損になると、トヨタはちゃんとわかっている。

 その点、どのモデルも紛れもないランクルであり、しかし明確に個性が分かれたシリーズ化。今のところは最良のカタチで実現できていると言えそうだ。

センチュリーのブランド化【評価:65点】

ロングノーズショートデッキのシルエットに2分割の両開きスライドドア。パワートレーンは未定
ロングノーズショートデッキのシルエットに2分割の両開きスライドドア。パワートレーンは未定

 本来“ブランド化”は企業価値と製品価値の向上に役立つものだが、日本のメーカーはおしなべてブランド化が苦手。この課題にトヨタはセンチュリーで挑もうとしている。

 彼らの仮想敵は、おそらくベントレー。運転手付きの社長専用車でよければ、いまのままで何の問題もない。

 ただし、ベントレーのようなドライバーズカー市場を目指すなら、デザイン性とブランド性は欠かせない。そこを狙ってきたというのが私の読み。

 どんな小さな市場も見逃さない。これこそ、トヨタを「百獣の王」たらしめている所以なのだろう。

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