SUPER GT第6戦は宮城県のスポーツランドSUGOで決勝を迎えた。KONDOレーシングの56号車「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」はランキング首位で東北での戦いを迎えたが、このまま易々と勝ち続けられるほどGTは甘くない! ということで、速報レポートをお届けしよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:SPJ-JS
【画像ギャラリー】まだまだ現役最強GT-Rよ!!! 東北での戦いぶりを見る(5枚)画像ギャラリー98kgのハンディに性能調整も効いてくる
台風の接近などもあり、SUGOの天候はかなりどんより。予選日はしっかりと雨が降ったが、予選時には雨足も弱まりほぼドライ状態での走行となった。
マシンは絶好調なのだが98kgのハンディウェイトを背負っており、通常に想定すればそこまで強い走りは望めない。ダメ押しになるがなんと性能調整でさらにGT-Rにはブースト圧の規制もかかっているときた。
とはいえ、もうそれは強者の証と思うしかないだろう。予選Q1はJ.P.オリベイラ選手が担当。ここはいぶし銀の走りでQ1突破に期待がかかる。しかし、残念ながらQ1敗退。近藤監督も木村偉織選手に「仕方ないな」とでも語りかけているようなシーンが中継にも映った。
近藤監督も「レースで強いマシンだからね、予選一発の速さがなくても少しずつ上がるしかないよね」と語っていた。
予選19位からのスタートとなる決勝。午前中の降雨もやみ、決勝は「ちょい濡れ」でスタートした。セーフティカー誘導によるスタートとなったが5周目からフルスピードでのレースがスタート。56号車は着々と順位を上げ、ピットイン前には10位あたりにつけているのがいつもの方程式。
しかしどうも56号車の動きがややゆったり。ハンディウェイトの影響もあるのだろう、12周目に18位、さらにその後のFCY導入で14位まで順位を上げる。
ウルトラC「タイヤ無交換」でまさかの!!!?
ここまでくるとピットインしてあとはシングルフィニッシュかな……。レース観戦が好きな人ならわかってくれると思うが、やはりこのように予想する人が多かったはず。39周目でピットに入る56号車。するとたった54秒でピットアウト!
なんと実質的な1位を走行することになる。驚異的なピットタイムが意味するのはタイヤ無交換。通常4輪、もしくは2輪のタイヤを交換するのだが、あえて無交換でレースをすることでピット作業を数十秒短縮できる。
もちろんこれには多くのリスクも伴う。グリップの落ちたタイヤではマシンの挙動を抑えるのが難しく、当然ながらラップタイムは落ちる。路面の状況、不利なタイヤで走り抜けるドライバーのスキル、そしてタイヤのグリップをいかに残してドライバー交代に繋げるかが大切だ。
それを考えると木村偉織選手の丁寧なドライブでタイヤを保たせ、オリベイラ選手がギリギリまでタイヤを使い切るという戦術をこなせる役者は揃っている。さらに低い気温に湿潤した路面もタイヤライフを伸ばすことになり、FCYなどもトータルで56号車に追い風の状況は揃っていた。
ライバルの猛追こそ受け2位となったが、この結果は値千金の大事なポイント獲得だ。柔軟な思考もチームの強み。シリーズチャンピオンへの道は続くぞ!
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