夏です。誰がなんといおうともう完全完璧に夏です。この時期、気になる情報といったらなんといっても車の熱さ対策。
皆さまのカーライフを快適にすべく、『ベストカー』でお届けした熱さ対策企画(調査と考察)を5本まとめてお届けします!
文:ベストカー編集部、渡辺陽一郎
初出:ベストカー2013年8月26日号、2014年8月10日号、2016年8月26日号
■ダッシュボードにモノを置くのは自殺行為
まずチェックしたのがクルマの車内やボディなど各部の温度。
取材したのは気象庁発表による最高気温が37.3℃だった7月8日の熊谷市。この日の午前10時30分から午後0時30分という、一日でも気温の上がる2時間でクルマ各部の温度を測定した。
テスト車は黒いボディのギャランフォルティス。まず窓を閉めて実施すると……。
車内温度は表のとおり、ぐんぐん温度が上がって黒いフォルティスはなんと70℃。まさに灼熱地獄だ!
さらに車内外の各所の温度を測ったところ、驚くことに黒いボディのフォルティスのボンネットは82.6℃、ダッシュボードは86.7℃まで上昇!
ちょっと触っただけで、火傷しそうな熱さだ。さらに人が触れる部分は? というと、ハンドルが83.2℃、合皮のシートは78.4℃といずれもかなりの高温。
これ、熱中症対策はもちろん重要だけど、火傷にも注意したい。
なおスマートフォンの適切な環境温度は、例えばiPhoneの場合(Apple公式によると)0〜35℃となっている。
真夏の車内で、この上限温度である35℃以下の場所は存在しなかった。つまり夏場、スマホは車内に置いておいたままにしてはいけない、ということになる。
■それでも置いておかなきゃいけない時は……?
温度が急上昇する夏場の車内。ここに何か置いておくのは大変危険だが、それでも事情があって置いておく必要があるものもあるだろう。
そんな「やむをえず」の時に薦めるのがトランク。
上述の実験でも、車内温度が70℃まで上がった時もトランク内は58℃までしか上昇していなかった。
密閉されたセダンのトランクも暑くなりそうな気がするが、実験によると、そうでもない。
クーラーボックスにコンビニで購入した氷の塊を入れ、トランク内に放置すること1時間、はたして氷は溶けきるのか? ありがちな状況でテストしてみた。
しかし1時間後、トランク内は思ったほど暑くなっていない。
直射日光が当たらないからだろうか。クーラーボックス内の氷も大半が残っている。これは意外な涼ポイント、といえそうな結果だった。
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