先進モビリティは東京都が運行する「海の森公園~新木場駅」間を結ぶ自動運転シャトルバスの実証実験に、同社が開発した車両を提供する。これにより都心臨海部の公道走行を通じ、自動運転サービスの社会実装を目指す。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
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■実施の背景と当社の役割
東京都は「2050東京戦略」のもと、魅力と賑わいにあふれるベイエリアの形成や都市活動や都民生活を支える公共交通ネットワークの充実強化に向け、自動運転の社会実装等を推進している。この取り組みの一環として、これまで手動運行されていた「海の森公園〜新木場駅」間の無料シャトルバスの自動運転技術を活用した運行が実施されてる。
同社は本事業において自動運転システムを搭載した車両の提供および実証運行・管理を担当する。海の森公園は東京湾に面した広大な都立の海上公園であり、来園者や周辺利用者の移動手段としてシャトルバスが利用されている。
よって短期間の実証にとどまらない長期運行を通じて、実際の利用環境下におけるデータ収集や技術・運用面の検証を重ね、将来的な自動運転レベル4の実装に向けた提言を行うことを目指す。
■実証運行の概要
運行期間は、2027年3月31日(水)まで。運賃は無料で予約も不要だ。運行区間は、新木場駅(駅前ロータリー)~海の森公園(駐車場内中央口側)間で、運行ダイヤは、1日5往復(新木場駅発 9:30~16:30/海の森公園発 10:00~17:00)する。
同社では、今後も自動運転技術を通じて、都市公園と交通拠点をつなぐ移動手段をはじめ、様々な地域における自動運転の社会実装に向けて取り組みを進める考えだ。
■運転士不足解決には無人運転
運転士不足の解決策としての自動運転を望む声は多いが、実は自動運転だけでは何の解決にもならない。運転士不足解決のために本当に必要なのは自動運転だけでは足らず、無人運転までが必要だ。しかし現時点では課題が多い。大量輸送ができるバスを無人運転するには知見や技術が足らず、立席乗車が許されておらず、無人で運賃収受をどうするのか等々は今後の課題だ。
そのような課題を解決するためには、自動かつ無人でバスが走れるようにするための街自体の大規模な改修が必要になる。あるいは専用道路を建設するのもいいだろうが、それでは鉄道を敷設するのとあまり変わらない。
多くの課題を確実にクリアしていくための実証実験なので、長い時間がかかっても最終的な無人運転実現のために多くの知見を得て生かしてほしい。この路線の見どころは、ゲートブリッジだ。高い位置まで短距離で急坂を登り、かつ臨海部に向けて左側の見晴らしがよい。いつの日か、無人のバスがバス停に滑り込んでくることを想像しつつ、臨海地区にお出かけの際は利用してみてはいかがだろうか。
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