本州は東海・関東甲信地方で梅雨明けした。気象予想では、今年の夏は例年と比べて猛暑になるとのことだ。
夏場クルマに乗る際にウンザリするのが、今年は梅雨時期でも30度を超える真夏日もすでに何日かあったこともあり、すでに経験している方もいるであろう駐車後ドアを開けたときの熱気ムンムンの車内である。
当記事では駐車後の車内の温度を極力上げない対策と、それでも暑くはなってしまう車内を素早く快適な環境にする方法を考えてみた。
文/永田恵一
写真/Adobe Stock(mbruxelle@Adobe Stock)、MITSUBISHI、編集部
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■駐車後の車内の温度を極力上げない対策
まずは、車内の温度を上げないようにするために思い浮かぶものとしては、以下のような方法が考えられる。
●日陰に駐車する
程度問題はあるにせよ、目的地から離れても日陰に駐車できれば駐車後の車内の熱気は劇的に減少する。
●窓を少し開けて駐車する
雨の心配がなく、長時間でなければやってみる価値があり、確実な効果も期待できる。もし雨が降ってきてもドアバイザー付のクルマなら悲劇にならない可能性もある。
●シェード類を使う
フロントガラスのサンシェードは日差しが強烈だと、ダッシュボードの温度を下げる効果は意外に少ないというテスト結果が多い。しかし日差しでダッシュボードが割れる、インテリアが色褪せするというのを防げる可能性があるので、用意しておきたい(最近は駐車中も機能するドライブレコーダーとの兼ね合いもあるようだが)。
●ハンドルに白系のカバーや布をかける
ハンドルも、日差しのあるなかでの駐車中温度が大きく上がる部分なので、駐車後によくある「ハンドルも握れない」という状況を緩和するためにもやる価値はある。
●シートに白系の布を被せる、Tシャツを着せる
シートも黒系の色が多いのと面積が大きいこともあり、駐車中温度が上がる代表的な部分だ。それだけに白系の布を被せたり、Tシャツを着せてしまうなどすれば駐車後の温度上昇を抑える効果は大きい。
●好みが合えば白系のボディカラー、インテリアカラーのクルマにする
黒系のボディカラーとインテリアカラーはやはり駐車後の車内温度が上がりやすい。そのためそれだけのため駐車後の温度上昇が少ない白系のボディカラー、インテリアカラーを選ぶというのはオーバーだが、好みが合うなら根本的な対策になる。
●断熱フィルムを貼る
高性能な断熱フィルムは安くはないが、効果は大きい。その際フロントの三面以外は黒いスモークフィルムでもいいが、フロントの三面は着色したものなどだと違法になることもあるので、商品を選ぶ際には要注意だ。
●断熱ガラスに交換する
該当するのはフロントということになると思うが、ガラスを旭硝子のクールベールに代表される断熱ガラスに交換するのは効果絶大だ。ただ安いものではないので、飛び石などでガラスをやむを得ず交換するときに「ついでに」という感覚で断熱ガラスを選ぶというのがいいだろう。
このなかから、いくつかでも組み合わせれば駐車中の車内の温度上昇を10%程度は軽減できるだろう。
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