輸入SUVメーカーの“王道”ジープと、日本における輸入車メーカーの“定番”BMWから2台の黒船SUVが来港!!
その2台は、2017年12月2日に日本発売となったジープ コンパスと同10月19日に発表となったBMW X3だ。日本でも扱いやすいサイズと価格を持つコンパスとBMWの人気SUVであるX3。注目の最新輸入SUVは、魅力的なモデルに仕上がっているのか!?
文:ベストカー編集部
ベストカー2017年12月26日号
サイズはC-HR級!扱いやすいジープが日本導入
2009年の日本での販売台数998台が、2016年には9388台と10倍近くに成長したジープブランド。今回発売になった2代目コンパスはレネゲードとチェロキーの中間にラインアップされるモデルだ。
全高が1640mmあり、スクエアなボディのため大きく見えるが、全長4400mm×全幅1810mmというサイズは、C-HR(全長4360×全幅1795×全高1550mm)と変わらない。
ジープ伝統の7スロットグリルを採用したエクステリアデザインは、遠くからでもひと目で、ジープの仲間とわかり、逞しい印象を与える。
チェロキーほどえぐくなく、レネゲードほど可愛くない、どちらかといえば、都会派のグランドチェロキーに近いもので、3台比べると、その違いがよくわかる。
サイズはコンパクトだが、エンジンは強力な4気筒の2.4Lマルチエアエンジンを採用し、最高出力175ps、最大トルク23.4kgmを発生。低速からスムーズにトルクが起ち上がり、車重のあるSUVとのマッチングがとてもいい。
サスペンションに可変ダンパーを備えた4輪ストラットサスの乗り心地はなかなかのもの。
ごついジープのイメージはいい意味で裏切られる。スポーツとロンジチュードはFFで6AT(アイシン製)、リミテッドは4WDで9AT(ZF製)との組み合わせとなり、加速は力強い。
オススメは4WDのリミテッド
ただ、よりスムーズで高級感があるのは、4WDのリミテッドのほう。車重が110kg重くなるが、9ATのシームレスな加速は、ひとクラス上のSUVを思わせる。
リミテッドならオンデマンドの4WDシステムを採用し、オート、スノー、サンド、マッドと4つのモードを持ち、路面状況に合わせて、前後のトルク配分を適切に行ってくれる。
残念なのは最上級のリミテッドにしか4WDの設定がないこと。本格派を標榜するジープブランドだけに追加してもらいたいところ。
新型コンパスは第4世代のU connectシステムを採用し、ナビや車両情報などさまざまな情報をタッチ操作で手に入れることができる。ナビゲーションはパナソニック製で、操作感もいい。
価格はスポーツが323万円とリーズナブルだが、長く付き合うならリミテッド(419万円)がオススメだ。
そのリミテッドだが、市街地を70kmほど走っての燃費は8.6km/L(JC08モード燃費が9.6km/L)。燃費を気にする車ではないが、国産勢に比べるとやはり気になるポイントだ。
【撮影/藤井元輔】
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