2020年2月17日に一部情報が公開された、三菱の新型アウトランダー。まだ詳細なスペックは不明だが、新たなデザインや、三菱の得意とする4WD技術の搭載など、おおまかな概要は把握できた。
現在、経営再建中の三菱自動車。2020年1月の主力モデルの国内販売台数は、デリカD:5が1543台、エクリプスクロスが823台、デリカD:2が529台、アウトランダーが187台と、相当に厳しい状況であり、今回の新型アウトランダーは是が非でもヒットさせたいモデルに違いない。
はたして、新型アウトランダーは、激戦の国内ミドルクラス4WD SUVカテゴリで、一旗揚げることができるだろうか。国産の競合車と比較し、考察していこうと思う。
文/吉川賢一
写真/MITSUBISHI、NISSAN
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■エクステリアデザインは大成功!!
新型アウトランダーのエクステリアデザインには、一昨年の東京モーターショー2019で披露された、ミッドサイズの電動SUVコンセプトカー「エンゲルベルクツアラー」のデザインテイストが採用されている。
これまでのアウトランダーは、オンロード寄りのスタイルであったが、新型は、ハードな走行もこなせるオフロードSUVのイメージを取り入れたデザインになっており、三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」がふんだんに取り入れられたワイルドなフロントグリルも相まって、新たな客層へも十分にアピールができるだろう。
インテリアも、これまでの路線とは大きく変化し、スタイリッシュで清潔感にあふれた方向へと昇華した。内装色によっては、BMWやアウディのようなテイストへ向かっているようにも見える。12.3インチのフルデジタルドライバーディスプレイや、9インチのスマホ連携ナビゲーションモニターなど、最新技術もしっかりとおさえている。
グローバルでライバルとなるのは、RAV4やローグ(日本名:エクストレイル)、フォレスター、CX-5といったミドルクラス4WD SUVだ。そうした強豪の中に入っても、新型アウトランダーのデザインのインパクトは十分にあり、誰の目にも新鮮に映るだろう。デザインは、大成功ではないだろうか。
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