いよいよ2021年5月22日〜23日に決勝を迎える富士24時間レース。スーパー耐久の第3戦となるが現時点でかなりの接戦になっている今シーズン。大きな流れを決めるのがこの24時間レースとなりそうだ。
緊急事態宣言下での開催となり、チームにとっても、そしてなにより観客の皆さんにとってもやや窮屈な対処が強いられる2021年の富士24時間。
「耐久の富士」を標榜する富士スピードウェイにとってはまさにそれを象徴するレースであり、多くの障壁を超えてでも実現したいビッグレース。感染症対策をバッチリ実施するぞ。
今回はモータースポーツジャーナリストによる戦況分析と、イベント情報などをお届けしよう。
文:吉田知弘/写真:編集部
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■第2戦までの状況を見ても大接戦だ
今年も開幕戦から各クラスで熱戦が繰り広げられているスーパー耐久。年々注目度や人気が増しており、2021年も50台以上の年間エントリーがあるなど盛況だ。
特に今年はST-Zクラスに参戦するマシンが急増し、15台を超えるGT4車両によるバトルが、第1戦から展開されている。特に第2戦SUGOではレース終盤に白熱のオーバーテイク合戦が繰り広げられるなど、今のS耐で最もアツいカテゴリーのひとつとなっている。
さらに新しくST-Qクラスが新設されて、新マシンなども続々と登場しており、話題が絶えない状況だ。
昨年はコロナ禍の影響で変則的なスケジュールでの開催となったが、2021年は予定通り3月に開幕し、5月にはシリーズ最大のイベントである「富士24時間レース」を迎える。
開催回数を重ねるごとに、ドライバーズラインナップは豪華になり、各チームもパーツ取り車の用意やピット裏の設備を充実させるなど「富士24時間対策」のレベルも年々上がっている印象だが、今年のレースは少し違った展開となりそう。
というのも、2021年からスーパー耐久のオフィシャルタイヤサプライヤーが韓国に本拠地を構えるハンコックに変更となった。前述の通り、コロナ禍の影響で昨シーズンの最終戦が大幅にずれ込んだ影響もあり、各チームとも十分にテストができないまま開幕戦を迎えた。
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