2021年1月21日、GMジャパンは、キャデラックブランドの新型Dセグメントセダン「CT5」を発売開始した。
前身となるCTSから進化したCT5を、自動車評論家 国沢光宏氏はどう感じたのか?
●キャデラックCT5 価格
・プラチナム 560万円
・スポーツ 620万円
※本稿は2021年2月のものです
文/国沢光宏 写真/GMジャパン、ベストカー編集部 撮影/平野 陽
初出:『ベストカー』 2021年5月26日号
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■その姿は伝統のキャデラック・ラグジュアリーサルーン
私にクルマの奥行きを教えてくれた徳大寺師匠と30年以上にわたりさまざまなクルマを試乗したのだけれど、キャデラックに乗るたびに「やっぱりアメリカ車のなかでもこいつだけは別格だなぁ」と言ってたことを思い出す。
考えてみたらキャデラックってGMグループのなかでのレクサスに相当するプレミアムブランドである。
欧州車の評価が高まる1980年代までは世界最高級の量販自動車だった。
そんなことから私はいつかキャデラックを所有したいと思っていたし、今でもキャデラックの試乗となればワクワクします。
ということで今回は『CT5』という、ベンツでいえばEクラス。BMWなら5シリーズ、日本車だと今はないレクサスGSのカウンターモデルということになる。
1番大きい『CT6』になるとSクラスや7シリーズ、LSのライバル。個人で乗るならちょうど良いサイズです。
スペックは諸元表を見ていただければ、と思う。興味深いのが、2L、4気筒直噴ターボを搭載する後輪駆動車という点である。
今やキャデラックもダウンサイジングターボなのだった。オバマ政権時代、世界で最も厳しい燃費規制を打ち出したため、GMもフォードも小排気量の4気筒を創り出したワケ。
排気量による税制となっている日本からすれば、自動車税が安くなってありがたい。
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