BMW日本本格参入から40年 一番思い出深いBMWは…?

BMW日本本格参入から40年 一番思い出深いBMWは…?

 2021年9月22日、BMWの日本法人ビーエムダブリュー株式会社(通称:BMWジャパン)が会社設立40周年を迎えた。

 1981年に欧州メーカー初の全額出資の日本法人として誕生し、3シリーズをはじめとする多くのBMWモデルを販売し続けている。

 本稿ではBMWジャパンの40周年の歴史を振り返りつつ、日本での活動で最盛期はいつなのかを解説する。

文/大音安弘、写真/BMW

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輸入車業界に衝撃を与えたBMWジャパン設立の歴史を振り返る

3シリーズの初代モデルが誕生したのは1975年。現行モデルで7代目となる
3シリーズの初代モデルが誕生したのは1975年。現行モデルで7代目となる

 BMWの日本法人であるビーエムダブリュー(通称:BMWジャパン)が、2021年9月22日、会社設立40周年を迎えた。40年前といえば、BMWの看板車種である3シリーズも、初代モデルの時代である。

 もちろん、それ以前よりBMW車は、日本に正規輸入されていたが、当時は、外資系貿易会社「バルコム トレーディング カンパニー」が手掛けていた。直系となる日本法人設立の背景には、当時のBMW本社の世界戦略のひとつとして、各国の正規輸入代理店の完全子会社化を行う方針にあり、より戦略的に世界でBMWを販売していく事が目指されたのだ。

 その際、日本では「バルコム トレーディングカンパニー」を完全買収し、現在の「ビー エム ダブリュー株式会社」へと改変。その歴史をスタートさせた。

 BMWジャパンを設立した1981年当時は、欧州メーカーで初めての全額出資の現地法人であり、業界では大きな注目を集めた。直営となったことで、新たな取り組みも開始された。

 設立間もない1983年には、「クルマとローン、二重で儲ける必要はない」というポリシーのもと、20%超の金利が標準的だったオートローンをBMWでは14.25%に設定した。5%以上の金利差は、オーナーの負担軽減にもなり、その後のBMW普及の第一歩にも繋がった。

 1984年には、97%の部品を24時間以内に全国の正規ディーラーに配送可能な総合パーツセンターを設立。1987年には、輸入車業界初となる認定中古車システムを日本導入している。

 また走り好きなオーナーを虜にするBMWらしい活動のひとつである「BMWドライバー・トレーニング」は、1989年に開校。欧州以外では初となる取り組みで、ドイツ本国と全く同じプログラムを受講できるのも売りであった。このように設立10年以内に、より多くの人がBMWを楽しめる環境づくりが一気に進められたことが分かる。

 バブル期景気を受けて、2代目3シリーズが大ヒットとなるが、これらの地道な基盤の強化も、その成功を後押したのだろう。

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