日本販売で最も売れていた年はいつなのか
販売台数でBMWジャパンの歴史を紐解いてみると、1981年当初は、3662台に過ぎなかったが、2020年は、コロナ禍にあっても3万5712台を記録。設立時と比べると、約10倍の規模へと成長している。
最も販売台数が多かったのは、2017年で5万2527台を販売。当時のラインアップは、近年のモデルラインの強化の効果もあり、1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ、4シリーズ、5シリーズ、6シリーズ、7シリーズ、X1、X3、X5、X6、Z4、i3、i8とコンパクトからラージまで充実しており、SUVも多彩に揃う。
この年は、5シリーズとX3が現行世代にフルモデルチェンジし、6シリーズグランツーリスモも新登場した。それでは同年で最も販売が多かった車種というと、それは3シリーズ。
しかも40年の歴史の中でも、3シリーズが一番。日本ではBMW=3シリーズのイメージが強いが、これだけモデルの多角化が進んでも、その図式に変化はない。それだけ3シリーズの総合力が高く、何より主BMWらしさ溢れるモデルということなのだろう。
最新モデルの販売トップ3を尋ねると、やはり1位は3シリーズ。2位に1シリーズ、3位に2シリーズと続く。ボディタイプでは、セダン、SUV(BMW表記だとSAC及びSAV)、ハッチバックの順になるそう。このデータを考慮すると、今も昔も3シリーズセダンは鉄板であることが分かる。
またXシリーズは、モデルラインが拡大されたことで、販売増には結び付いているが、車種毎に上手く住み分けていることが伺える。価格と手頃サイズを強みとする1シリーズや2シリーズの支持率も高いようだ。
BMW広報が選ぶエポックメイキングなモデルはどれか
この記事の締めくくりとして、BMW広報部に、40年の歴史の中でエポックメイキングなモデルを尋ねてみた。やはり真っ先に思い浮かぶのは、3シリーズだという。日本では「六本木カローラ」という流行語まで生むほど、多くの人が認知。さらに長年、BMWジャパンの屋台骨として活躍してきた功績もある。
そして、BMWのデザインと技術の最先端を取り入れてきた7シリーズ。またサーキットも楽しめるほどオンロードでの走りも磨き上げた初代X5より始まったXシリーズ。近年では、輸入車の中でも、いち早くEVの日本導入を実現した「i3」とPHVスーパーカー「i8」を上げてくれた。どのモデルもデビュー時には大きな衝撃を受けたものばかりだ。
個人的には、初代Z4が印象深い。それまでのBMWともイメージが異なる奇抜なデザインながら、惹きつけられる魅力に溢れていた。その流れを強く反映したスポーティなデザインの5シリーズも忘れられない1台だ。あなたにとって思い出深いBMWは、どの車種だろうか。
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現在、BMWジャパンでは設立40周年を記念したオンラインイベント「BMW ARENA」を開催している。10月22日19時より、YOSHIKIなどの豪華ゲストを迎えたオンラインライブが実施される予定だ。ライブイベントを楽しみつつ、同時に用意される様々なコンテンツを活用し、BMWの過去、現在、未来を、ぜひバーチャル体験して見て欲しい。
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