愛車をきれいに保ってくれる、カーコーティング。カーコーティングには、その成分によっていくつかの種類に分けられますが、なかでも「ガラスコーティング」は耐久性に優れることから、いま主流のコーティング方法です。
しかしながら、ガラスコーティングのなかでも、性質によって、「撥水」「親水」「滑水」、そして「疎水」と、4つの種類があり、「どれがいいのか」と、頭を悩ませている方も多いでしょう。
この「撥水」「親水」「滑水」「疎水」には、どういった違いがあるのか、そして最新のガラスコーティングについても、ご紹介します。
※補足:ちなみに疎水と親水は、水(H2O)と分子的に混ざりにくい、もしくは親和性が高い、といった物理的な特性のこと。そのため、疎水は「Hydrophobic」、親水は「Hydrophilic」と英語へ直訳できますが、撥水「Water-repellent」、滑水「Water gliding」の2つは、後に作られた熟語です。
文:吉川賢一
アイキャッチ画像:AdobeStock_romaset
写真:AdobeStock、写真AC
違いは「水のはじき方」
■水玉ができるのが「撥水」
雨が降ったときなど、ボディに水がかかった際、表面にキレイな水玉ができるのが、「撥水」ガラスコーティングです。低撥水、高撥水、超撥水、などランクがありますが、水玉がより盛り上がってくるのが「高い撥水性」の特徴です。
わかりやすく、水をはじいてみえる撥水コーティングは、「コーティングが効いている!!」という満足感がほしい人にはお勧めです。
■水が膜となって流れ落ちるのが「親水」
「親水」コーティングは、水が玉となるのではなく、平たい膜のような状態で流れ落ちるのが特徴です。ボディ面に伸びた水の膜が流れ落ちるため、セルフクリーニング効果に優れる、ともいわれます。
■「撥水」が滑り落ちるのが「滑水」
「滑水」コーティングは、その名の通り、水が滑り落ちるコーティングのこと。撥水で出来た水玉が、クルマが動いた際に簡単に流れ落ちるタイプのことをさしますが、撥水コーティングでも、クルマが動けば流れ落ちますし、その定義はあいまいなようです。
■「疎水」は、水玉が大きい
「疎水」コーティングは、撥水コーティングでできる水玉よりも、水玉が大きいことが特徴。「玉」というよりも、塊となって流れ落ちるため、効果としては「撥水」と「親水」の中間のようなイメージです。
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