6速マニュアルと4WD機構を備えるイタリア車という、クルマ好きを刺激する要素を備えながらも、手頃な値段を実現しているのが、コンパクトカー「フィアット パンダ 4×4」だ。
エンジンこそ通常のパンダと同じだが、拡大された最低地上高と4WDによるクロスオーバーとしての走破性やクロスされた6速MTが生む元気な走りが特徴のモデルだ。その最新仕様となる限定車「フィアット パンダ ストリート4×4」が登場。驚くべきことに、価格はベース車よりも安いのだ。そんな魅力満載の新しいイタリアンコンパクトの詳細をお届けしよう。
文/大音 安弘、写真/FCAジャパン
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■ファン待望の四駆パンダが再上陸
FCAジャパンは2022年1月6日、FIATのコンパクトハッチバック「パンダ」の限定車「パンダ ストリート4×4」を同年1月15日より発売することを発表した。
パンダ4×4とは、前輪駆動車であるパンダに油圧多板クラッチ式4WDを備えたもの。コーナリングや悪路でのタイヤの空転を抑制するELD(電子式ディファレンシャルロック)を備えているのもポイントだ。
トランスミッションも、AMTの5速デュアロジックではなく、クロスされた6速MTを搭載し、0.9L2気筒ターボエンジンである「ツインエア」の性能を自在に引き出せるようになっている。
デュアロジックもMTライクな操作が可能だが、最高出力85ps/5500rpm、最大トルク145Nm/2000rpmと控えめなエンジンスペックを考慮すれば、クロスした6速MTの重要さも理解できるはずだ。
さらに標準車よりも最低地上高を65mm高め、アンダーガード付きの前後バンパーを備えるなど、クロスオーバーモデルとしての要素もしっかりと加えられている。アウトドアシーンで求められるちょっとした冒険にも応えてくれる身近な相棒が、パンダ4×4なのだ。
現行型パンダでは、この「4×4」を2014年より日本に導入。いずれも限定車となるが、内外装などの仕様に変化を与えることで新たな魅力を加えつつ、フィアットのエントリー4WDの役目も担っている。その最新仕様が、今回の限定車となる。
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