何事もコスパを考慮すると得するし人生楽しくなる。やっぱりコスパ大事。そしてそれはクルマを買う時も同じ。
「私は絶対あのクルマ!」とモデルを決めて購入するのももちろんアリだが、その前に「コスパのいいモデル」を念頭に入れてのクルマ選びもいいものです。
というワケでコスパの分析ならこの人、「コスパの鬼」の自動車評論家 渡辺陽一郎氏が、「物凄くコスパのいいクルマ&グレード」を選出、そのクルマの魅力と「コスパがいいワケ」を説く。必ずや役立ちます!!
※本稿は2022年2月のものです。記事中の各値引き目標額はひと声値引きで流通ジャーナリスト 遠藤徹氏調べ。地域や店舗、時期などによって変動しますので、あくまで目安としてください。
クルマ選出&文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年3月10日号
■コスパの面からSUVを選ぶ 「最強」はホンダ ヴェゼル!
SUVの最強コスパカーとして注目される車種はヴェゼルだ。ボディはコンパクトだが、後席の広さはCR-V並みで、機能的にもコスパが優れている。
ヴェゼルはノーマルエンジンも用意するが、装備のシンプルなGのみだから満足度はいま一歩だ。
そこでパワーユニットは、ハイブリッドのe:HEVを選ぶ。エンジンは主に発電機を作動させ、駆動はモーターが受け持つから、加速が滑らかでアクセル操作に対する反応も機敏だ。
そして、グレードは中級のe:HEV Zを選びたい。ベーシックなe:HEV Xに、後方の並走車両を知らせるブラインドスポットインフォメーション、リアゲートの電動開閉機能、上級シート表皮など29万円相当の装備を加えて、価格の上乗せは約24万円に抑えた。
ちなみに最上級のe:HEV PLaYは割高だ。価格はe:HEV Zに比べて約40万円高く、しかもLEDアクティブコーナリングライトなどは省かれてしまう。そうなるとe:HEV Zとの実質的な価格差は、省かれた装備も含めると51万円に達する。
という状況もあり、ヴェゼルではe:HEV Zが販売総数の76%を占める。
■ヴェゼルとも競合してカローラクロスも割安
カローラクロスも人気のSUVで、ライバル車のヴェゼルを意識して価格は割安だ。ノーマルエンジンも選べるが、買い得なのはハイブリッド。ノーマルエンジンに比べると、燃料代は約半額だ。
しかもハイブリッドの価格は、ノーマルエンジンに比べて35万円の上乗せに抑えられ、購入時に納める税額の違いも含めると差額は25万円に縮まる。
レギュラーガソリン価格が160円/Lなら、約5万kmを走ると、価格差を燃料代の節約で取り戻せる。
特にハイブリッドSは、LEDヘッドランプやアルミホイールを標準装着して価格は275万円だから、買い得度が高い。
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