平時ならば、3月の大需要期が終わり、4月の中旬になれば中古車相場は横這いから値落ち傾向になっていた。
しかし、コロナウイルス感染症拡大による世界的な半導体不足などの理由で新車の納車遅延が発生しており、現在でも中古車相場が値上がり傾向を示す車種が存在している。
今回は、需要期が終了しても値上がり傾向が続いている中古車3モデルをピックアップ。値上がり傾向を示すのは人気車種に限らないことを覚えておいてもらいたい。
文/萩原文博、写真/日産自動車、萩原文博
【画像ギャラリー】値上がり中の中古車 3モデルの詳細を画像で紹介(17枚)画像ギャラリーSUVの人気モデル、ハリアーの値上がりが目立つ!
今回の調べた値上がり車種は、需要期前の2022年1月から終了後の4月にかけての流通している中古車の平均価格の値上がり幅の大きな現行モデルが販売されているもの。スカイラインGT-Rのようにすでに絶版となっていて、新車で手に入れることのできない車種は除外している。
直近3カ月で流通している中古車の平均価格が270万円から286万円へと16万円アップしたのがトヨタハリアーだ。4代目となる現行型ハリアーは2020年6月から販売開始した。
現行型ハリアーは新しい価値を提供するため、クルマの骨格であるプラットフォームにTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用。ボディの高剛性化・低重心化を実現し、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りを両立させている。
また、外観デザインは、シンプルさとエレガントさそして逞しさが融合した流麗なクーペスタイルを採用している。
インテリアは、馬の鞍をイメージした幅広く堂々としたセンターコンソールを採用。それを挟み込むインストルメントパネルとの組み合わせが「大らかな逞しさ」を演出し、その個性を強調している。さらに調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフをトヨタ自動車初採用した。
搭載されるパワートレインは2.5L直列4気筒ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムと2L直列4気筒ガソリンエンジン+CVTの2種類で、それぞれ駆動方式は2WDと4WD(ハイブリッド車はE-Four)を設定。
安全装備では歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を装備。さらに、駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などの安全・安心をサポートする装備も充実している。
ホームページの工場出荷目処を見ると、ハリアーは詳しくは販売店にお問い合わせください。となっている。この表示は短くても半年以上は納車まで時間が掛かりそうだ。
現行型ハリアーの中古車は、約1,090台流通していて、価格帯は約263万〜約598万円となっている。グレードでは2Lガソリン車のZレザーパッケージが最も多く、次いで、Z、Gと上位は2Lガソリン車が独占している。ハイブリッド車もZレザーパッケージが最も流通台数が多く、上級グレードほど流通台数が多いのが特徴だ。
続いては直近3カ月の平均価格が、130万円から142.5万円となり、値上がり幅が12.5万円を記録した日産NV100クリッパーリオ。このモデルはスズキエブリイワゴンのOEMモデルだが、本家エブリイワゴンの9万円を上回る値上がり幅を記録している。
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