【突撃新車のナマ現場】開発責任者が明言!「ステップワゴンがノア&ヴォクシーに勝つこれだけの理由」

【突撃新車のナマ現場】開発責任者が明言!「ステップワゴンがノア&ヴォクシーに勝つこれだけの理由」

 来たる5月26日、クルマ好きかつ家族持ち最大の関心事と言えば6代目ホンダステップワゴンの発売! 元祖箱型ミニバンの逆襲だろう。

 そもそもFF箱型3列シートミニバン市場を作ったのは1996年発売の初代ステップワゴン。しかし片側スライドドアにこだわるなどしているウチに、あれよと後発FF日産セレナやトヨタノアヴォクシーに追い越された。

 先代末期の2021年で見るとノア&ヴォクシー&エスクァイアが合算12万6000台、セレナが5万8000台なのに対し、ステップワゴンは3万9000台と大惨敗。

 捲土重来、今度こそ6代目はどうライバルに勝つつもりなのか? 特に最強新型ノア&ヴォクシーにどこで勝ち、どこで負けてるのか? 筆者はひと足先に開発LPLの蟻坂篤史氏とステップワゴンの実車をチェック。容赦なきライバル比較を試みた!

文/小沢コージ
写真/小沢コージ、ホンダ、トヨタ、ベストカーweb編集部

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■新型ステップワゴンの開発責任者・蟻坂篤史を直撃「ここまで言う人珍しい!?」

筆者(左)とステップワゴンの開発責任者・本田技研工業LPLの蟻坂篤史氏(右)
筆者(左)とステップワゴンの開発責任者・本田技研工業LPLの蟻坂篤史氏(右)

 まずステップワゴンの見た目、ミニバンとしてどちらが迫力あるかだが一目瞭然。テイストは全然違う。それどころかより濃厚オラオラヤンキー顔化した新型ノア&ヴォクシーに対し、新型ステップワゴンは逆にシンプルナチュラル派を極めてきた。

 ここはメチャクチャなチャレンジだ。「ライバルを意識してるんですか?」と蟻坂さんに問い質すと「僕、まだ(ノア&ヴォクシーの)実車見てないんですよ。販売店に行きにくくて(笑)」と吐露すると同時に「正直(新型を)作るに当たってウチがいくところってそこ(オラオラ系)かな? と思ったんです。なにより私好きじゃないんです、ああいうテイストが」。

 そこで市場調査したところ「(ミニバンユーザー)の3割ぐらいはシンプル&クリーン路線を求められるお客様がいる。それだけいるのなら将来性アリ。イケるかもしれないと賭けました」。フェイス戦略はいまどきワイルド系とはあえて真逆。新型ステップワゴンが勝つか負けるかは、まずこの点にかかっている。

ステップワゴンエア。水平基調を主に据えつつ、初代の面影も感じるデザインだ
ステップワゴンエア。水平基調を主に据えつつ、初代の面影も感じるデザインだ
ステップワゴンスパーダ。エアに対して存在感を増すが、最近流行りの「オラオラ感」「ギラギラ感」とは決別しているようにみえる
ステップワゴンスパーダ。エアに対して存在感を増すが、最近流行りの「オラオラ感」「ギラギラ感」とは決別しているようにみえる


■今後のスケジュール
・発表日:2022年5月26日/発売日:2022年5月27日
・予約受注の開始:2022年2月10日頃

■新型ステップワゴンの価格(2WDのみ)※販売店調べ
●1.5Lターボ/エア

・7人乗り:299万8600円
・8人乗り:302万600円

●1.5Lターボ/スパーダ
・7人乗り:325万7100円
・8人乗り:327万9100円

●1.5Lターボ/スパーダ・プレミアムライン
・7人乗り:346万2800円

●e:HEV(2Lハイブリッド)/エア
・7人乗り:338万2500円
・8人乗り:340万4500円

●e:HEV/スパーダ
・7人乗り:364万1000円
・8人乗り:366万3000円

●e:HEV/スパーダ・プレミアムライン
・7人乗り:384万6700円

次ページは : ■ステップワゴンはノア&ヴォクシーよりボディが大きかった!!

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