長引くコロナ禍の中、アウトドアレジャーが大人気。そのなかでも、老若男女楽しめる趣味として人気なのが釣りだ。そして釣りに出かけるうえで欠かせない相棒がクルマだ。
しかし、一言で「釣り」と言っても、川や湖での釣りと海釣りでは、持ち物や目的地周辺の環境がまったく違う。狙う魚やフィールドによってクルマに求められる性能や装備が異なってくるので、簡単に「釣りに最適」と一括りにすることはできない。
そこで今回は、さまざまな釣りを経験してきたフィッシングメディア関係者の意見を踏まえた、釣りのシチュエーションごとにお薦めのクルマを紹介する。もちろん、ここで紹介したクルマ以外でも釣りを楽しむことはできるが、釣りの業界でも実際に使用されているため信頼性が高く、釣り人に特にお薦めできるクルマとなっているので参考にしてほしい。
文/入江 凱、写真/トヨタ、日産、ホンダ、スズキ、ダイハツ、ステランティスジャパン、写真AC
【画像ギャラリー】ベテラン釣り師たちが推す「釣り車」 をチェック!(21枚)画像ギャラリー渓流での釣りは小回りが利き、悪路走破性の高いコンパクトSUVや軽バン
山の中を流れる渓流での釣りは、細く曲がりくねった山道や未舗装路を走ることになり、駐車できるスペースも限られているので小回りのよさと、悪路走破性の高さが求められる。釣れる場所を求めて上流に向かい、クルマを置いたまま山の中を歩き回るようなシーンも多く、荷物は持ち歩けるだけの最低限にする傾向があるため、他の釣りほどの積載力は求められない。
一方で、魚が活動的になる早朝に釣りをするために日の出とともに山中に入るという人も多く、ボディサイズは控えめながらも車中泊や仮眠はしやすいというのも大事な要素となる。
■渓流での釣りには「スズキ ジムニー」が一押し
渓流での釣りにマッチするクルマとしてお薦めできるのがスズキ ジムニーだ。ラダーフレーム構造によるオフロード性能の高さはもちろん、リアシートの背面と荷室は汚れや傷に強い樹脂の防汚タイプラゲッジフロアを採用している。
あくまで軽自動車サイズなので快適とはいかないまでも、フロントシートを倒せばフルフラットにもなり車中泊も可能だ。
さらにロッドホルダーだけでなく、フルフラット時のシートの凹凸を軽減するリラックスマットといった釣りや車中泊で重宝する純正アクセサリーも用意されている点もお薦めしたい理由だ。
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