渓流での釣りでは細い道や悪路を通る必要があることも多い。駐車スペースが限られていることも多いので小型SUVやハイゼットカーゴのような小型のクルマが最適となる
渓流での釣りでは必要十分なサイズ感のジムニーだが、あくまで軽自動車。長い竿などは室内に入りきらない可能性もあり、すべてのタイプの釣りに向いているとは言い難いところは注意してほしいポイントだ
オフロード性能ではジムニーに劣るが、ハスラーも渓流での釣りで求められる条件は十分満たしておりお薦めできる。リアシート背面や荷室には汚れを拭き取りやすい素材を使用しており、ロッドホルダーやリラックスクッションといったジムニー同様の純正オプションも用意されている
ハスラーはアウトドアでの使用を想定しているので荷室もリアシート背面も防水性の高い素材でできている
ウェイクはハスラーと比べて走破性には劣るものの、荷室の床下にさらに90リッターもの大容量トランクを備えるなど軽自動車のなかでも特に積載性に優れているため渓流での釣りにお薦めの一台だ。荷室やリアシート背面は防水加工となっている
ウェイクの特徴である大容量ラゲージアンダートランク。クーラーボックスや長靴なども収納できる
ランドクルーザーでは一代前の型である200系のマイナーチェンジでヒッチメンバーを全車にオプション装備とした。使用していない状態ではカバーで塞がれデザインが損なわれないようになっている(写真はランドクルーザー200系)
ランドクルーザー300系は飲み物を保冷できるセンターコンソールBOX「クールボックス」を一部グレードを除きオプション設定している。釣り場への移動中や、ポイントを探して日差しの下を歩き回った後に冷えた飲み物を飲めるということで人気の装備だ
自然相手のスポーツである釣りは、魚を積んでいなくても服や靴、道具が濡れたり汚れることは避けられない。それだけに気になるの車内の臭い。脱臭効果が期待できるランドクルーザーの「ナノイーX」放出装置は嬉しい装備だ
Jeep ラングラーもバス釣りでは愛好しているユーザーが多くお薦めのクルマだ。バス釣りの本場であるアメ車らしいデザインが気分を盛り上げてくれると同時に、本格オフローダーとしての悪路走破性とトルクはもちろん、室内長も十分なので、長い竿の積載も問題ない
JEEP ラングラーのアクセサリーにはフィッシングロッド用インナーキャリア(=ロッドホルダー)が用意されている
エクストレイルはシート生地まで防水シートを採用しており、汚れや水分も簡単に拭き取ることができる
エクストレイルのハイブリッド車、3列シート車の場合は2列シートのガソリン車に比べて全体の容量は少なくなるものの、ラゲッジボード下に深さのあるラゲッジアンダーボックスを用意。汚やすい長靴やクーラーボックスなどの道具を分けて収納するのにも便利だ
エクストレイルの2列シートのガソリン車には防水ボードとリアシートを組合せて収納スタイルをアレンジできる防水フレキシブルラゲッジが採用されている。画像は竿などの長物を積む際に適したフルフラットモード。ラゲッジボード下にも釣り具を収納できるスペースが確保されている
もうすぐ新型が登場するが、先代のステップワゴンは堤防や磯をメインフィールドにする釣り人に人気。5ナンバーのコンパクトさを持ちながら3列目を簡単に床下に収納することで広くフラットな荷室空間を確保し、燃費もいいためハイエースは少し大きすぎるという船釣りを楽しむ人にもお薦めだ。
ハイエースの純正カスタムパーツであるロッドホルダーはロッドを10本も収納可能
ハイゼットカーゴは、ベテランの釣り人たちに人気だ。商用なので車内には無駄な装飾がなく車内のスペースに優れ、傷や汚れも気になりにくいところが人気の秘密
クルマに竿を積む際はロッドホルダーを使用することがお薦めだ。デッドスペースである天井を活用できるので車中泊の際も邪魔にならず、荷室にそのまま置くと何かが崩れてきて竿が破損するといった事態も避けられる
ヴォクシーも人気の一台。画像は車中泊用の荷物と釣り具を積載した状態。一人分の釣り具を積むには十分な広さだ
ヴォクシーの片側をフルフラットにして車中泊状態に。出船前や早朝、深夜の仮眠などにも十分な広さだ
川や沼なら泥汚れが、海なら潮風に含まれる塩分が付着してクルマを傷める原因になる。釣りで疲れている帰宅直後には難しいかもしれないが、できるだけ早く洗車を行おう