フロントウインドウの撥水コーティングは、快適で便利だけど、作業が面倒、ワイパー使うと撥水性能ガタ落ちなど、継続して使い続けるにはいろいろデメリットも感じるもの。
しかしソフト99のガラス撥水剤シリーズ「ガラコ」の最新作「ぬりぬりガラコDX」は、そんなガラス撥水剤のデメリットを解消した新商品という触れ込みだ。
さっそく使って、その使い勝手と撥水性能をチェックしてみることにしよう。
文/高根英幸
写真/高根英幸、SOFT99
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■油膜落としも含めてその作業性をチェック
今回、ガラス撥水剤の「ぬりぬりガラコDX」を塗る前に、下地処理としてウインドウの油膜を除去して撥水コーティングの効果を高める「ガラコぬりぬりコンパウンド」も使ってみることにした。
ウインドウの汚れや油膜は、撥水コーティングの性能を低下させてしまうので、撥水効果や耐久性に影響が出る。
そのため従来から、油膜落としを併用するのが理想的な施工だったが、この油膜落としの作業が結構な重労働で、粘度の高いコンパウンドで広いフロントウインドウをゴシゴシ磨くのは、かなり疲れる作業だ。
ところが「ガラコぬりぬりコンパウンド」は、洗車後に使ってみたところ、想像以上に作業がラクで驚いた!
直接ガラスに塗り込むヘッドが付いた容器が縦型で握りやすく、力が入りやすいのも理由だが、吸着研磨微粒子を配合したコンパウンドは粘度も絶妙で、それほど力を入れなくても2、3回擦るだけでコンパウンドを弾かなくなる。つまり油膜が落ちているのだ。
ちなみに「ぬりぬりガラコDX」とよく似た容器デザインを採用しているが、塗り込むためのヘッドはガラコDXが首振り機能でガラスとの密着性を高めているのに対し、「ガラコぬりぬりコンパウンド」の方はヘッドが動かない仕様なので、力を込めてもグラグラせず、効率的に力が伝わって磨きやすい。このあたりの工夫も作業性を高めているのだろう。
乾いたコンパウンドを水で洗い流すのには、スポンジで洗うことになる。これは洗車用のスポンジ、ソフト99「洗車スポンジPRO」を使ってみた。大きなスポンジで、ひょうたん型に中央がくびれていて握りやすい。
表面の凹凸が一気にガラスに張り付くことを防いで、優しく洗い流してくれる感じもいい。もちろん洗車時にもボディを優しく洗い上げるのにも最適だ。
水でしっかり洗い流したら、水分を拭き取る。吸水性に優れたソフト99のマイクロファイバークロス「激吸水(レギュラーサイズ)」を使ってみた。
パッケージから出した状態でも、水分をグングン吸い取ってくれて、絞らずにウインドウを完全に拭き上げることができた。筆者が普段使っているマイクロファイバークロスとは吸水力は雲泥の差だ。
すぐにウインドウが乾いて、「ぬりぬりガラコDX」を施工する準備ができた。今回は撥水効果をハッキリ体感できるように、フロントウインドウをテープで2分割して、向かって右側だけに「ぬりぬりガラコDX」施工してみた。
「ぬりぬりガラコDX」の施工はヘッドのカバーを外し、ガラスに当てて液剤を出しながら直接塗り込むだけ。最初にある程度フェルトに液剤を含浸させ、以降は握り具合を調整して適度な量を出しながら塗っていく。
縦→横→縦と直線的に塗り込んでやる。施工後にムラになったら、その部分だけやり直す必要があると書かれているため、ムラにならないように気を付けなければならないのかと思っていたが、縦→横→縦と塗り込むことで塗り残しはほぼなくなるので、拭き取る時にキッチリと拭き取ってやれば拭きムラなどは起こらず、作業はしやすかった。
ヘッドのフェルトがやや丸みを帯びた角型のため、ウインドウの角までキッチリと塗り込むことができるのもいい。首振りヘッドのおかげでウインドウセンターの、普段なら塗りにくい部分も気にすることなくしっかりと塗り込むことができた。
10分ほど置いて、乾燥後に濡らして固く絞った「激吸水(レギュラーサイズ)」で余剰成分を拭き上げて仕上げる。何度も拭き上げる必要がなく、サッと拭くだけで余剰成分が拭き上げられ、ウインドウがスッキリ仕上がった。
「ぬりぬりガラコDX」の作業性をまとめると以下のような特長を挙げることができる。
■「ぬりぬりガラコDX」の作業性の特長
・塗面角度を自動調整でき、垂直なガラス面でも液を出しやすい首振りヘッド
・ガラスとボディの境目までしっかりと塗り込めるワイドスクエアフェルト
・ 施工後の拭き上げ作業がラク
・ ガラス撥水剤にありがちな特有の拭きムラや拭きスジを大幅に軽減
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