半導体を中心とした部品不足により、各メーカーの生産が遅れている状況だが、今年登場した新車は人気に拍車がかかり、さらに納期が延びてしまっている状況だ。
販売現場であるディーラーの営業マンも、「ショールームに展示車、試乗車はありますが、ハイブリッド車の場合には納期は1年先になる場合もあり、売るクルマがない状況です」と嘆く。
まさに、新車を購入するお客も、新車を販売する営業マン両方が困っているとんでもない状況に陥っているのだ。
でも、なかには今年中に納車される新車もあるのではないか? ということで、流通ジャーナリストの遠藤徹氏が各社のディーラーを回り、足で稼いだ納期情報をお届けしたい。
念のために断っておくが、このデータは2022年7月下旬現在のもので、情報は流動的であるため、納期が遅れたり早まる状況もあることがありえるのでご了承いただきたい。
文/遠藤 徹、写真/TOYOTA、NISSAN、HONDA、MAZDA、SUBARU、SUZUKI、DAIHATSU、MITSUBISHI
■各社半導体不足による部品供給遅れなどで大混乱
■主な人気車の納期予想(7月下旬現在)
●ハリアー 10月上旬一部改良予定 納期=ハイブリッド/2023年10月、ガソリンNA/2023年4月
●ノア&ヴォクシー 納期=ハイブリッド/2023年4月、ガソリンNA/2022年12月
●ステップワゴン 納期=ハイブリッド/2023年3月、ガソリンターボ/2022年12月
●セレナ 納期=Vセレクションe-POWER/在庫があれば2022年8月(他のグレードはオーダーストップ)、新型の発売は2023年1月予定
●ヴェゼル 納期=ハイブリッド/2023年4月、ガソリンNA/2022年12月、PLaY/オーダーストップ中
●ヤリスクロス 納期=ハイブリッド/2023年5月、ガソリンNA/2023年2月
●キックス 納期=2022年10月
●フリード 納期=ハイブリッド/2022年11月、ガソリンNA/2022年10月
●シエンタ 2022年8月23日の発表、発売予定=納期不明
●ライズ 納期=ハイブリッド/2023年3月、ガソリン/2022年12月
※筆者が取材した情報をもとに納期を予測したもので確定した情報ではありません。時期、地域によって異なる場合があります。参考程度にお考え下さい
SUV、ミニバンを中心に最近、ニューカマー、フルモデルチェンジした新型車が相次いで登場している。新型車効果に加えて、サプライヤーからの半導体を中心とした部品供給の遅れが重なり、多くのモデルの納期が大幅に遅れ、年内での納車が難しくなっている。
ただ各車種をパワーユニット、グレード、オプション&付属品別に見ると、納期の格差があり、7月下旬時点で年内納車が可能なモデルもある。
傾向的にいえるのは人気の高いモデルのハイブリッド車の多くは年内納車が難しくなっている。代表格はハリアー、ノア&ヴォクシー、ヤリスクロス、ライズ、エクストレイル、セレナ、ヴェゼル、ステップワゴンなどであり、納期は2023年3~10月でなかには1年以上も待たされる車種もある。
ガソリンNA車でもハリアーのようにシリーズ全体の人気が高いために、年内納車が難しくなっているモデルもある。オプション&付属品ではメーカーオプションのナビは2023イヤーモデルの新商品が発売になる関係で先送りになるモデルもある。
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