前代未聞の注文取消しも 最新デビュー車2022年中に買えるクルマ グレードはどれ?

■メーカー別に見た納期の差は?

トヨタ ハリアー。2022年10月上旬に一部改良予定でオーダーストップとなった。そしてすでに受注している分も取り消しになるという前代未聞の事態となっている
トヨタ ハリアー。2022年10月上旬に一部改良予定でオーダーストップとなった。そしてすでに受注している分も取り消しになるという前代未聞の事態となっている

 メーカー別に見ると、トヨタは大部分の量販モデルは受注してからの生産&納車のため、一部のガソリンNA車を除くモデルはほとんどが2023年3月以降となっている。日産以下各社は見込み生産を基本にしているため、一部の新型ハイブリッド車や電気自動車以外は年内納車が可能でトヨタとは対照的になっている。

 人気の高いハリアー、ノア&ヴォクシー、ヴェゼル、フリード、ライズなどの代表モデルとそのライバル車の動向を比較すると、人気格差によって納期が大きく異なることが分かる。

 特に大混乱に陥っているのはハリアーだ。今年10月上旬に一部改良する予定でオーダーストップになっているほか、なんとすでに受注している分も取り消しになった。

 ハリアーの事前受注の開始は9月上旬の見通し。予想納期はガソリンNAが2023年3月、ハイブリッドは2023年10月でハイブリッドは1年以上も待たされる。

 ライバルのCX-60は9月からの発売で、現在予約受注を受け付けているところだ。納期は2023年1月でハイブリッドは2023年3月頃となっている。

■そのほかの人気者の納期は?

2022年7月20日に登場したばかりの新型日産 エクストレイル。納期は2023年2月以降
2022年7月20日に登場したばかりの新型日産 エクストレイル。納期は2023年2月以降
2022年1月にフルモデルチェンジしたトヨタ ノア&ヴォクシー。納期はハイブリッドが2023年4月、ガソリンNAは2022年12月となっている(写真はノア)
2022年1月にフルモデルチェンジしたトヨタ ノア&ヴォクシー。納期はハイブリッドが2023年4月、ガソリンNAは2022年12月となっている(写真はノア)

 新型エクストレイルは7月20日に発売したばかりだが、納期は2023年2月以降となっている。

 ノア&ヴォクシーは2022年1月にフルモデルチェンジしたが、さらに人気に加速している。前モデルではより押し出しの強い個性的なデザインのヴォクシーが販売でリードしていたが、新型ではノアのほうがわずかに先行する月が目立っている。

 全体的にはハイブリッドにも4WD車を設定したことで、こちらのほうが70%と従来モデルよりも20ポイント以上も高い販売構成比となっている。グレードはエアロ仕様のノアS-Z、ヴォクシーS-Zが圧倒的に多い。

 納期は田段階では、ハイブリッドが2023年4月、ガソリンNAは今年12月でギリギリ年末に間に合うが、しばらくすると来年にずれ込む可能性が高い。

2022年5月にフルモデルチェンジしたホンダ ステップワゴン。納期はハイブリッドが2023年3月、ガソリンターボが2022年12月となっている
2022年5月にフルモデルチェンジしたホンダ ステップワゴン。納期はハイブリッドが2023年3月、ガソリンターボが2022年12月となっている

 ステップワゴンは2022年5月下旬にフルモデルチェンジし、大幅なクオリティアップと使い勝手の向上を図ったことで、人気が回復傾向にある。月販目標を5000台に設定したのに対して発売後1ヵ月で2万7000台を受注したと発表されており、この数字では好調な滑り出しといえる。

 7月下旬現在の納期はハイブリッドが2023年3月、ガソリン車が2022年11月とノア&ヴォクシーよりも約1ヵ月早い。これだけ見ると絶対的な人気は高いがノア&ヴォクシーよりはいま一歩といえるかもしれない。

 セレナは2023年1月頃がフルモデルチェンジと予想される。現行モデルはe-POWERのVセレクションのみが生産・販売され、他のグレードはオーダーストップとなっている。

 こちらの納期は在庫セールとなっており、現段階での納期は約1ヵ月。次期型は2022年末あたりから事前の予約受付が可能になる見通しだ。初期事前予約分は2023年6月以降の納車が予想される。

 ヴェゼルは2021年4月にフルモデルチェンジし、以降好調な販売をみせている。現段階ではハイブリッドが2023年3月、ガソリン車が2022年12月でハイブリッドの方が大幅な先送り状態となっている。

 上級バージョンの「PlaY(プレイ)」は10%の生産枠しかなく、注文が集中し、一時オーダーストップとなっている。

 ヤリスクロスは2022年8月に排ガス、騒音規制強化に対する法規対応で一部改良する見通し。新グレードの「アドベンチャー」を設定する予定。全体は1万円程度の値上げで、他の内容はほとんど変わらないので、従来モデルの価格や価格表で注文を受け付けている。

 納期はハイブリッドが2023年4月、ガソリン車は2023年2月といずれも来春となっている。

日産 キックス。あらかじめ数ヵ月後の需要を見込んで見込み生産をしているので、納期は2ヵ月程度と比較的早い
日産 キックス。あらかじめ数ヵ月後の需要を見込んで見込み生産をしているので、納期は2ヵ月程度と比較的早い

 キックスは2022年8月に一部改良し、排ガス、騒音規制の法規対応と4WD車を設定する。納期は2ヵ月程度となっている。タイ製の輸入モデルだが、あらかじめ数ヵ月後の需要を見込んで見込み生産をしているので、比較的納期は早い。

 ただボディカラーやオプション部品によって在庫がなく改めて注文する場合はさらに3ヵ月程度待たされる。

 フリードは2022年6月下旬にマイナーチェンジし、以降好調な販売をみせている。6月時点ではホンダの登録車でトップセラーモデルに君臨。70%以上がハイブリッドで占められ、納期はハイブリッドが今秋の11月、ガソリンNAは9月といずれも年内の納車が可能になっている。

 シエンタは当初8月2日に発表、発売の予定だったのが、半導体を中心とした部品不足のために遅れ、8月23日に発表・発売予定。

 ただ商品内容は販売店の営業マン用販促動画で詳細に伝えられており、8月上旬には事前の予約受付が可能になる方向にある。納期はハイブリッド、ガソリン車ともに2023年にずれ込みそうである。

 ライズは絶好調の売れ行きで納期はハイブリッドが2023年3月、ガソリンは2023年1月といずれも来年以降にならないと納車されない状況にある。

 今回の各車の納期は、筆者が調べた7月下旬現在のデータだが、もちろん変わる可能性もあるので、欲しい車種がある人は、しっかりと営業マンと連絡を取って購入されたし。

次ページは : ■その他の車種の納期予想

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