かつてカタログモデルとして販売していたスズキ ジムニーの幌仕様。かつて三菱 パジェロやいすゞ ミューなどにも採用されていたが、今や国産SUVの幌車は壊滅状態。というかない(涙)。
当時は大ヒットとまではいかないまでも、根強いファンが存在していたのも事実で、未だにこれらモデルは中古車市場でかなりの値が付いている。そもそもなぜこの市場は廃れてしまったのか!? 現在はご存じの通りSUV全盛の時代。だからこそ今復刻させればメガヒットを記録できるのでは!?
文/小鮒康一、写真/SUZUKI、ベストカーWEB編集部
■昔のジムニーは屋根もドアもなかったってマジ!? 幌モデルがないのは現行だけ
今でこそメタルトップのボディが当たり前となっているジムニーではあるが、1970年に登場した初代の初期モデルでは屋根はおろかドアすらついていない簡素なもので、ドアの部分には落車防止のプロテクトバーが備わっているだけとなっていた。
一応、「オールウェザータイプ」と銘打たれた幌セットは標準搭載されていたが、当時のカタログを見ても幌を装着したカットはわずかとなっており、ワイルドさを前面に押し出したモデルとなっていたのである。
そんなジムニーにメタルトップ仕様に「ジムニーバン」が追加されたのは、1972年に水冷エンジンを採用するタイミングのことだった。ルーフはもちろん、ドアやリアゲートもメタルパネルとすることで、高い耐候性と乗用車感を売りとしていたが、それでもカタログのメインはソフトトップモデルだった。
1981年に2代目となったジムニーでは、従来の「キャンバスドア」仕様のほか、窓枠を持たない「ハーフメタルドア」と、窓枠とドアガラスを備えた「フルメタルドア」という3つのオープントップモデルを設定。
その後は、キャンバスドアとハーフメタルドアが廃止となり、販売の主流はメタルトップ仕様となりながらも1998年に3代目が登場するまでソフトトップモデルは継続して採用され続けてきたのである。
ちなみに先代型のジムニーにおいては、日本国内ではソフトトップモデルは存在しなかったが、海外仕様(つまり日本で言うジムニーシエラ)には「カブリオ」と呼ばれるソフトトップモデルが継続設定されており、実質歴代ジムニーシリーズでソフトトップモデルが設定されていないのは現行型のみということになる。
コメント
コメントの使い方確かに欲しい