2015年1月に登場したアルファード/ヴェルファイアは相変わらず人気が高く、好調な販売を続けている。とはいえ、新車ではなかなか手が出せないという人も多いはずだ。
そこで、少しでもアルファード/ヴェルファイアを安く買いたいという人のために、中古車相場はどうなっているのか、調べてみた。
狙い目のグレードや年式はあるのか? マイナーチェンジ前と後のモデルではどれくらい価格が違うのか? モータージャーナリストの萩原文博氏が徹底調査した!
文/萩原文博
写真/ベストカー編集部
■2018年1月にマイナーチェンジ1回、2018年10月に一部改良!
国産LLサイズミニバンの人気車種といえば、トヨタアルファード/ヴェルファイアだ。アルファードは3代目、ヴェルファイアは2代目となる現行型は2015年1月26日に発売。
大きくて豪華なミニバンではなく、新時代の「大空間高級サルーン」を目指して開発された。売れ筋グレードの乗り出し価格が500万円という高額車にも関わらず2017年の新車登録台数はアルファードが4万2281台で25位。ヴェルファイアは4万6399台で23位だが、2台合わせると8位のヴィッツに肉薄する数字となる。
しかもアルファード/ヴェルファイアは日本国内だけでなく、中国や東南アジアでも非常に高い。東南アジアでは税金を含めると新車で約2000万円というプライスにも関わらず、現地の富裕層がこぞって買っている状況なのだ。
■2017年12月に行われたマイナーチェンジの詳細
現行型アルファード/ヴェルファイアは2017年12月25日(2018年1月8日発売)にマイナーチェンジを行い、内外装の変更とともに、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備し、安全運転支援機能を強化した。マイナーチェンジの具体的な内容は以下の通り。
既採用のプリクラッシュセーフティは検知センサーに単眼カメラが追加され、歩行者や自転車運転者にも検知するように改良されたほか、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)には付随機能であるレーントレーシングアシスト(LTA)を追加。
さらに、アダプティブハイビームシステム(AFS、「Executive Lounge」系グレードに標準装備・「X」と「S」を除くグレードはメーカーオプション設定)、ロードサインアシスト(RSA)、先行車発進告知機能(TMN)を追加してパッケージ化した第2世代版の「トヨタセーフティセンス」が全グレードに標準装備。
エクステリアではフロントフェイス(ヘッドランプ、グリル、バンパー)およびリアのバックドアガーニッシュとコンビネーションランプが意匠変更され、内装はメーター加飾、シート表皮、木目の色が変更された。
グレード体系においては、既存の「エグゼクティブラウンジ」のエアロ仕様「エグゼクティブラウンジS」が追加されるとともに、従来はガソリンモデルのみの設定だった「S」をハイブリッドモデルにも拡大して追加設定され、「SA」は「SA”Cパッケージ”」へ統合され「SC」に改名された。
また、「エグゼクティブラウンジ」のガソリンモデル(新設定のエグゼクティブラウンジS含む)のガソリンモデルおよび「GF」、「SC」は搭載エンジンを2GR-FKS型に、ATは8速仕様の「Direct Shift-8AT」にそれぞれ置換された。
これらによりJC08モードでの燃費消費率が向上されたため、「平成27年度燃費基準+10%」(2WD車の一部は「平成27年度燃費基準+20%」)を達成した。
さらに昨年マイナーチェンジを行ったばかりなのに、2018年10月25日に一部改良を行った。改良点は駐車場などでのアクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ〈静止物〉)を全グレードに標準装備。
そしてナビゲーションとのセットオプションとしていた後側方から接近するクルマをドライバーに知らせるブラインドスポットモニター(BSM)をデジタルインナーミラーとの組み合わせにした。
という安全性の向上を目指した装備を充実させている。前回のマイナーチェンジに比べると規模はかなり小さいが、このような変更は中古車相場に影響を及ぼす要因の1つとなる。
ここで、2017年12月にマイナーチェンジした時の新車価格表を載せておこう。なかなか昔のデータは残っていないので中古車購入の際に役に立つのではないだろうか。
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