新型フェアレディZの6MT仕様をオーダーしてすでに内金もディーラーに支払った国沢光宏氏に、突如として8月に販売会社の日産東京販売から「抽選になりました」とのハガキが届き、落選したという記事の一報と二報を8月、ベストカーWebで立て続けにお届けした。
その後、一部メディアから「新型フェアレディZが増産される」という怪情報が流れた。この増産情報、これを「真実」と思い込んだ一部のディーラーから、問い合わせてきたユーザーに流れた情報だったことのようだ。この件を日産広報に問い合わせたものの、増産については全否定している。果たしてどのようなことなのか、ここまでの情報をお伝えしたい。
文/国沢光宏、写真/国沢光宏、日産、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】新型フェアレディZに増産の噂が出ているが……果たして真偽のほどはどうなのか? (14枚)画像ギャラリー■日本での割り当てが増産で増える!?
騒音規制やCAFE(企業平均燃費)の強化により、エンジンだけで走るスポーツモデルの絶版が秒読みになっている。今やスポーツモデルは「ほぼ」すべて入手難という状況になってきた。9月1日に正式発表された新型シビックタイプRも例外じゃなく、早くも事実上のオーダーストップになっているようだ。
そんななか、前述のとおり同じくオーダーストップになっている新型フェアレディZが増産になるという情報が一部ディーラーで流れている。
その情報によれば、「日本向け2022年度分生産は500台だったものの、650台増産されて倍以上の1150台生産される。それにより受注を再開する可能性ある」というもの。本当なら朗報だ。
ということでさっそく調べてみた。とはいえ、最初から引っかかるのが「2022年度分で500台」という台数。2022年9月~2023年3月までの半年で500台って少なくないか?
拡大解釈すると日本向けのフェアレディZの生産台数は1年間で1000台ということになる。シビックのタイプRの場合、日本向けで年産5000台規模。それすら2万台超の受注を受けて納期4年といわれています(ラインに余裕のある寄居工場で生産される新型シビックタイプRは増産を考えているらしい)。それと比べても新型フェアレディZ年産1000台って少なすぎる。
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