EVといえば真っ先に環境なんてワードが連想されるだろう。そして空気抵抗との戦いもあり、航続距離を伸ばすためにもどのクルマも似たようなスタイリングになる。
EVはいいんだけど「あのルックスがダメなんだよなぁ~」という消費者も多いはず。しかし中国でなんだかかっこいいホンダのEVが登場しました。
パッと見はヴェゼルのようなSUV。テスラモデルXもSUVぽかったけど、今度のホンダはもっと現実的。しかもバッテリーなどの技術も超絶凄いらしい。これは気になるぞ!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダ
■中国専用だなんて惜しすぎるよ!!
2018年の広州モーターショーで登場したのが中国専用のEV「理念VE-1」。コンセプトではなく2018年12月生産開始の新型車だ。
なにがすごいってこのスタイリングでしょう!! とにかくこれまでの「EVっぽさ」が皆無で、ぱっと見はコンパクトSUVにしか見えない。
ホンダのコンパクトSUVプラットフォームを使っているというから、ヴェゼルなどと同様のプラットフォームのはず。
いやー、スタイリング見ただけでもなんだか「いいじゃないか」と言ってしまいそうですが、凄いのはなにも見てくれだけじゃない。
EVなのでバッテリーも大事。床下には53.6kWhのリチウムイオン電池を搭載。そのスペックは最大出力120kW、最大トルク280Nmを発揮する。
航続距離は340km(NEDCモード測定値※)というから実用性にも問題なさそうだ。
※欧州の測定モード
■EVのパイオニア 日産リーフと比較するとどうだ!?
こうなると気になるのがEVのパイオニアである日産リーフとの比較。リーフのスペックは以下のとおり。
【リーフスペック表】(カッコ内は理念VE-1比)
バッテリー総電力量:40kWh(-13.6kWh)
最大出力:110kW(-10kW)
最大トルク:320Nm(+40Nm)
航続距離:400km/JC08モード(+60km)
航続距離についてはモード燃費が異なるので一概には比較できないが、実航続距離ではほとんどイーブンの戦いになりそうだ。
バッテリーの容量も大きく、スペックも遜色ないとくればこの理念VE-1は大きな活躍ができそうだ。
さらにこれに加えてSUVとくればいよいよ本格的なEV時代が到来するか、と思える。ホンダ広報部によれば「あくまで中国専用のEV ですので、日本導入の予定はありません(キッパリ)」とのこと。
でも過去にはジェイドを中国市場から日本へ導入した実績もあり、この理念VE-1の日本市場投入の可能性はゼロではないとも思える。
EVだからエミッションの関係もなく、日本市場導入へのハードルはグーンとさがるのだが……。
コメント
コメントの使い方