新型プリウス発表、「いつまでHVを作る気か」25年目の挑戦と課題

新型プリウス発表、「いつまでHVを作る気か」25年目の挑戦と課題

 2022年11月16日、トヨタ自動車は5代目となる新型プリウスを世界初公開した。メイングレードとなるハイブリッド仕様は「今冬」、プラグインハイブリッド車は「2023年春頃」の発売を予定、とのこと。注目の価格や燃費値は、本日時点では公表されなかった。

文/ベストカーWeb編集部、画像/トヨタ、ベストカー編集部

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■「いつまでハイブリッドカーを作り続けるのか」

 発表会の壇上で新型プリウスのプレゼンテーションを担当したトヨタ自動車クルマ開発センターデザイン領域統括部長サイモン・ハンフリーズ氏は、この「ハイブリッドカーの始祖」ともいえるプリウスの開発に葛藤が伴っていたことを明かした。

新型プリウス外観デザイン。予想よりだいぶ攻めたデザインだった
新型プリウス外観デザイン。予想よりだいぶ攻めたデザインだった

 電気自動車(BEV)が台頭するなかで、新型ハイブリッドカーの開発を続ける意味があるのか。開発資源を投入するのは正しいのか。「プリウスブランドは(長距離走行がメインの)タクシー専用ブランドにしてはどうか」などの意見も出たそう。

 そうした「プリウスのコモディティ化」の声に対して、「いや、愛車としてのプリウスを追求しよう」という開発チームの声が勝ったとのこと。なぜなら「カーボンニュートラル社会」の実現のためには、より買いやすいハイブリッドカーの需要が重要だから、と説明。環境対策は「明日から」ではなく「今日から」始めることが重要だとの判断だそう。

初代プリウスをイメージさせるリアデザイン
初代プリウスをイメージさせるリアデザイン

 今回、新型プリウスは価格グレード構成も燃費値も発表されていない。今冬というから2022年12月中と期待したい。外観デザイン(実車)を見る限り、予想よりずっとスポーティでずっとカッコいい。新しいパーソナルカーとして30代夫婦などに人気が出そうなスタイルでありました。

 新型プリウスの続報については当サイトにて入り次第紹介してまいります。

内装は左ハンドル仕様のみ公開。現行型よりかなり保守的なデザインといえそう。老若男女が使うクルマだから、ということか
内装は左ハンドル仕様のみ公開。現行型よりかなり保守的なデザインといえそう。老若男女が使うクルマだから、ということか
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