愛車を丁寧に洗車した後は、その輝きを長く保ちたいと思うのがクルマ好きの共通の願い。その願いをかなえてくれるのがプロによるボディコーティングだ。コーティングのなかでも人気の高いガラスコーティングには、「親水」と「撥水」タイプがあると言われており、「自分にはどちらが向いているのか?」と迷ってしまうのも事実。
よって、今回は親水と撥水について、どんな特徴があり、どんなユーザーに向いているか? を解説しよう。
ちなみに、厳密には親水や撥水に加えて疏水や滑水と呼ばれるタイプもあるが、これらは親水と撥水中間の特徴を持っているとされているために今回は説明を割愛している。
文/今坂純也(DIRT SKIP)、写真/写真AC
【画像ギャラリー】もう迷わない!! あなたは親水、撥水どっち向き?(6枚)画像ギャラリー親水コーティングの特徴
水をかけると、見た目にはボディにベタ〜っと薄い水の膜が付いているように見えるのが親水。
洗車時に水が拭き取りづらく、ツヤツヤ感が少ないのでコーティングした感も少ないが、水が水玉にならないのでウォータースポット(水滴がレンズのような働きをし、太陽熱を集めることで塗装焼けを起こした状態)が起きづらいと言われている。ボディにホコリや汚れがない場合はこのような特徴があるが、ホコリや汚れがあると雨に降られた場合に水玉ができやすくなるのも事実。
撥水コーティングの特徴
水をかけるとコロコロした水玉になり、水がすぐに転がり落ちていくのが撥水。水玉になるので洗車時にボディを拭き取りやすく、ボディ表面に肉眼では見えない程度の凸凹があるため、この凸凹に日光が反射してツヤツヤの光沢が出るのでコーティングした感は高い。
ただし、ボディが濡れたまま天気の良い日に放置すると、前述のウォータースポットが起こりやすいと言われている。そしてこちらも、ボディにホコリや汚れがない場合の特徴。つまりホコリや汚れがあると水玉は転がりづらくなり、ウォータースポットはより起こりやすくなるというわけだ。
では、親水と撥水のどちらがいいのか?
●めったに洗車をしない人・濃色車に向く親水コーティング
親水コーティングはウォータースポットが起きづらいのでシミがつきにくく、シミが目立ちやすい濃色車に向いている。
また、親水コーティングはセルフクリーニング効果に優れているため、雨で汚れが落ちやすい特徴がある。洗車の頻度が少なくてすむので、月に1度程度しか洗車しない人に。
●まめに洗車をする人・淡色車に向く撥水コーティング
ウォータースポットが起きやすいので、太陽熱の影響を受けづらい屋根付き駐車場にクルマを停めている人。万が一ウォータースポットによるシミが付いた場合も、目立ちにくい淡色車に向いている。
とまあ、筆者のように洗車は月イチ(親水向き)で白いクルマ(撥水向き)で青空駐車(親水向き)……なんて人はどーすればいいんでしょ??と思ってしまうが、多くのユーザーがそうであるように、青空駐車であまり洗車しないって人は、ツヤツヤ感こそ少なめだけど手入れがラクな「親水」ってのが良いと思うのだ。
多分、プロにガラスコーティングを施工してもらったと想像したら、自分のようなズボラでも洗車頻度は上がりそうな気がする。だって、せっかくお金をかけたんだから。
その場合のお手入れは、バケツ1杯の水に対してキャップ1、2杯分の中性洗剤を溶かした洗浄液で洗うといいようだ。コーティングした後は、施工前よりも洗車時間が大幅に短縮するので、短い時間の洗車だけで愛車がキレイになるのはやっぱり魅力……。
そんなわけで、今度の週末はガラスコーティングを施工しにプロショップに行ってみようかな〜?
【画像ギャラリー】もう迷わない!! あなたは親水、撥水どっち向き?(6枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方