スズキが2023年3月6日からセニアカーの貸し出しを京都の二条城で貸し出しを始めた。セニアカーは街中でもよく見るが、実際のところはどういうクルマなのだろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ
■セニアカーはクルマじゃなくて福祉機器
セニアカーは自動車ではなく電動車いす(福祉用具)。だからシニア層やハンディキャップのあるユーザーが免許の制約がなく乗れるすばらしいモビリティだ。スズキのセニアカーはET4D、ET4Eの2台。
微妙にスタイリングも異なるのだが、最大の差異は航続距離。ET4Dの31kmに対して、ET4Eは19kmとやや短い。ただET4Eについては別売りバッテリーで航続距離を31kmにすることもできる。
どちらも最小回転半径は1.45mと実用性抜群。ちなみに最高速度は6km/h。歩道を走るためこのあたりの速度が安全速度(後退時の最高速度は2km/h)。坂道の揺れも警告音やランプでお知らせしてくれるというから、その作り込みはさすがだ。
■特別塗装で二条城の景観にマッチする
今回スズキが二条城で試験運用をしているのがET4D。これまでも電動車いすの寄贈をしてきたスズキだが、新たな試みとしてセニアカーを試験運用することになった。二条城といえば世界遺産であるが、移動経路には砂利もある。
その砂利は車いすでは抵抗が増え移動が大変なものだが、セニアカーであればその疲労感もグッと減ることも見込まれる。通行可能ルートなどは指定があるとのことだが、移動が大変なお年寄りにとっては二条城観光が大幅にラクになるだろう。
なお使用料金は無料で、先着順となる。2023年3月19日までの試験運用となるが、反響次第では今後の採用もありそうなのでお年寄りとの旅行でぜひ使ってみてほしい!!
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