約8年間の長きにわたり販売された先代からバトンタッチし、2022年1月から販売をスタートしたトヨタ 新型ノア/ヴォクシー。発売直後はヴォクシーのアグレッシブなフロントフェイスが賛否両論を巻き起こしたが、2023年2月の登録台数は両モデル合計で約17,000台と高い記録を生んでいる。
この好調な記録を生み出している新型の魅力はどこにあるのか、先代型と比較して進化の度合いをチェックする!!
※本稿は2023年1月のものです
文/ベストカー編集部、松田秀士、渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ
初出:『ベストカー』2023年2月26日号
※各採点簿は先代を100とした場合の進化度数
■全車3ナンバー化とハイブリッドの進化が肝だ!!
旧型は5ナンバーサイズも設定していたが、現行は全車全幅が1730mmの3ナンバーサイズ。内外装の質感アップも見逃せない。
ハイブリッドは排気量こそ1.8Lと旧型と同じだが、リチウムイオンバッテリーを使った第5世代のハイブリッドシステムを採用し、燃費性能も大幅に向上!
■松田秀士氏の評価は?
デザインも安っぽさがなくなり都会派ミニバンを印象づけられる。ボディの建て付けの堅剛性が感じられ、走行時の剛性感がアップ。
進化したトヨタセーフティセンスのなかでもACC+LTAを含めた渋滞時によりアシストを強化するアドバンストドライブなどのADASの進化が著しく、安心降車アシストなどスライドドアを持つミニバンに特化した安全性が進化した。
ハンドリングでは初期応答から切り足しまでシャープさが増し、高速時の安定性もロール軽減により進化。そのためにサスの締まり感は強く、乗り心地は若干硬めで悪化した。
●松田秀士氏の採点簿
・エクステリアデザイン:110
・インテリアの質感:110
・先進的テクノロジー度:130
・パワートレーンの評価:120
・操縦性能の評価:125
・乗り心地の評価:95
・コストパフォーマンス:100
・総合進化度:115
■渡辺陽一郎氏の評価は?
安全装備と運転支援機能が大幅に進化した。スライドドアが開き始めた時に車両が接近すると、作動を停止させて乗降時の事故を防ぐ。右左折時には、直進してくる対向車や横断歩道上の歩行者を検知して、衝突被害軽減ブレーキを作動させる。
先代型は、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールなどを備えなかったが、現行型は高速道路の渋滞時に、ステアリングから手を離しても制御が続く運転支援機能を採用した。
快適装備も充実して、走行性能や燃費も向上した。シートの着座位置も最適化され、居住性はいっそう快適になっている。
●渡辺陽一郎氏の採点簿
・エクステリアデザイン:100
・インテリアの質感:110
・先進的テクノロジー度:200
・パワートレーンの評価:120
・操縦性能の評価:125
・乗り心地の評価:105
・コストパフォーマンス:115
・総合進化度:155
●トヨタ ノア主要諸元(ハイブリッドS-Z・FF)
・全長×全幅×全高:4695×1730×1895mm
・ホイールベース:2850mm
・車重:1670kg
・エンジン:直4、1.8L+モーター
・エンジン出力/トルク:98ps/14.5kgm
・モーター出力/トルク:95ps/18.9kgm
・価格:367万0000円(価格帯:267万~396万円)
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