イギリスからなかなか興味深いニュースが舞い込んできた。日産リーフの再生バッテリーを生かしたキャンプ用電源のコンセプトが発表されたのだ。
「キャンプに電気なんていらないよ!!」という硬派なアウトドア好きには申し訳ないが、担当はアウトドアだろうが電気が少しはあったほうが嬉しい。
当企画では新しい再生バッテリーの活路を紹介するとともに、現在の日本国内での再生バッテリーの現状を日産に聞いてみました。
文:ベストカーWeb編集部、永田恵一/写真:NISSAN、ベストカー編集部
■再生バッテリーをポータブルバッテリーに
EVは排ガスも出ないし、環境にいいイメージも強いけれどどうしても現状ではバッテリーの問題を考えないわけにはいかない。
それは充電時間、充電スタンドの場所など日常的な課題もあるが、蓄電量が減ってきたバッテリーの再生も大きな課題だ。
日本にもリーフなどから回収されたバッテリーを再生する工場ができたが、そこまでバッテリー再生が世間的に認知されているわけでもない。
そんななか日産ヨーロッパは2019年1月のブリュッセルモーターショーで「エナジーローム」と呼ばれるポータブルバッテリーを発表した。こちらは2019年に発売される予定だ。
最大700Whの蓄電容量を誇り最大出力は1kWというこのエナジーロームを使って、快適にキャンプをしちゃおうぜというのが今回紹介するコンセプトモデル。
「NISSAN×OPUS キャンパーコンセプト」と呼ばれるこのコンセプトは、OPUS(オーパス)と呼ばれるトレーラー式のキャンピングカーと日産がコラボしたモデルになる。
そもそもOPUS自体がかなり凄いので紹介したい。OPUSはピックアップトラックなどにけん引されるトレーラーで、エアポンプの力でテントが展開できる。
ペグを打ち込む必要もないし、テントが組み立てられなくて家族に興ざめされる瞬間もなく、快適に簡単にアウトドアを満喫できる素晴らしいコンセプト。
さらにそこに電動ポンプを備えた蛇口や、ガスコンロなども装備しており、まるで自分の秘密基地を運び出しているようだ。
価格は2人用のベッドを備えた仕様は約230万円(オーストラリア価格)と値は張るものの、秘密基地感は圧倒的なのだ。
興奮してOPUSの説明が長くなりすぎたが、このOPUSに日産の再生バッテリーを搭載して電化製品の使用をもっと長くできるようにしたのが今回のコンセプト。
前述したエナジーロームに加えてソーラーパネルも装備することで、1週間程度のキャンプでも電化製品を使うことができるという。
仮に価格が300万円としても、トラックベースのキャンピングカーを買うより安いし日本のアウトドア愛好家でも買う人が続出かも!?
日本なら災害時のライフスペースとしての活路もありそうで、今後の展開が気になるところ。
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