車の醍醐味は「楽しみ方」がたくさんあること。なかでも多くの一般ユーザーにとって身近な楽しみ方は、愛車でドライブに出かけることだろう。
特に長距離ドライブともなれば、道中の「快適さ」は楽しさを左右する大きな要素。ドライバーにとっても、同乗者にとっても、ちょっとした操作に車が自然に反応してくれなかったり、乗り心地が悪かったりするストレスはなかなか大きい。
快適性を左右する要素はさまざまあるけれど、最も身近に愛車の乗り味を変えられるパーツは、おそらく車を足元で支えるタイヤだろう。
タイヤを変えると「何」が「どれだけ」変わるのか。東京から春の京都へ。往復約1000kmのロングドライブで試してみました。
文:ベストカーWeb編集部/写真:奥隅圭之、編集部
モデル:古春智都(スタジアムプロモーション)【PR】
「外れ」はないけど「当たり」を選ぶのも難しいタイヤ選び
「タイヤに興味はあるけれど、正直どれを選べば良いのかイマイチわからない」という声を最近よく聞く。
実は今回、目的地の京都で撮影をお願いしたモデルの古春智都(こはるちひろ)ちゃんも、その一人。聞けば、プライベートではBMWミニオーナーなんだとか。
――今回はタイヤの取材なんだけど……
古春「私も冬は愛車のミニをスタッドレスに替えていますよ」
――ということは、タイヤの種類にもこだわっている?
古春「う~ん……実は、そこまでわからなくて。タイヤを変えると燃費が変わるってことくらいは聞いたことあるんですけど」
今や情報は溢れているし、タイヤの選択肢も豊富。全体的な性能の向上で「外れ」を引く可能性こそ減ったものの、愛車に最適な「当たり」のタイヤを選ぶのは、以前にも増して難しくなった、と感じているユーザーは多いのではないだろうか。
撮影車であり、筆者の愛車ルノー ルーテシアも、純正エコタイヤで不満こそないものの、やっぱり乗り心地やハンドリングは「それなり」。そんなわけで今回、履き替えてみたのがヨコハマタイヤの「ブルーアースGT」だ。
古都京都の石畳で乗り心地をチェック
そんなわけで、まずは京都・祇園にある石畳の路地へ。筆者のルーテシアは、0.9Lターボ(MT)の「ゼン」。フレンチベーシックらしく、よくストロークする足回りながら、ちょっと気になっていたのが、路面のギャップを越えた時のゴツゴツ感。
乗り心地は概して悪くないものの、よく動く足を活かし切れていないと言いますか、「これがエコタイヤの限界か」などと少なからず思っていたというのが正直なところ。
ブルーアースGTに履き替えて、まず実感したのが、この乗り心地面での印象の違い。
もともと比較的やわらかい足回り+エコタイヤという組み合わせで、「路面からの突き上げが激しい」ことはなかったものの、大げさに言えばポンポン跳ねるような印象もあった乗り心地。
これが、路面をしっかり捉えるようになり、全体的にシャッキリした乗り心地に。路面の凹凸を上手にいなし、「よく動く足」を活かせるようになった。
助手席の古春ちゃんも「乗り心地良いですね。長距離でも快適そう」と一言。こと乗り心地に関して運転者以上に敏感な同乗者の評価が良いのは嬉しい。
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