ランドクルーザー70の再再販モデルがついに姿を現した。エクステリアデザインはまさに丸目で元祖ナナマルをリスペクトしたもの。取材を進めるとその作りこみはまさに質実剛健。こいつは凄いことになるぜ!!
文/写真:ベストカーWeb編集部
■当初はAT車だけの導入だが……
会場の端っこにサンドベージュのランドクルーザー70が置いてあった。ひっそりと置いてあるからほとんど人もおらず……。「ミスター・ランクル」として有名なナナマルを手掛ける小鑓貞嘉さんがいらしたので突撃インタビューをした。
「あっ、ベストカーさん……(苦笑)。登場前から盛り上げていただきファンの皆さんの声が聴けて嬉しかったです」と先制ジャブを受けたが、その目の奥は笑っていた(と思う)ので安心した。
ベストカーWebが小鑓さんに深堀りした情報によれば日本市場では3ナンバーとなることで、リアシートにはISO FIXが装備される。ワゴン登録となるが車検などのメリットは大きいだろう。
また日本仕様のパワートレインである「2.8L GDエンジン+6AT」はグローバルモデルとして販売するという。海外にはMTモデルが存在する。
MTの日本導入について「それはどうですかねぇ……海外モデルにはありますからね……」と小鑓さん。もうこれはファンの声援次第!! とりあえずAT買ってMTに乗り換えても損はしないはずだ。
またリアのリーフについてもロングテーパーリーフを導入しているので、よりストローク感があり乗り味も少しマイルドになっているという。とはいえ乗用車ライクな使い方なら絶対にランドクルーザー250がおすすめだ。
■セーフティセンス装備にアドブルーで近代化するナナマル
ワゴンとしての販売になるためナナマルにもセーフティセンスが装備された(トヨタセーフティセンス2となる)。世代としてはやや古いものだが最低限の安全装備が装備されるのは嬉しいところ。
小鑓さんは「変えるべきは変える、変えないところは変えない」という信念をもって開発をされていたとのことで、従来のナナマルユーザーがガッカリするシーンはなさそうだ。
リアの観音ドアやコクピットの全景も旧来のナナマルのよさを引き継いでいる。このあたりはさすがに「変えられない部分」なのだ。なんでもかんでも変えられないあたりがナナマルの制約でもある。その味付けはさすがだ。
さらにさらにキーシリンダーもプッシュボタンではなく、しっかりと鍵をひねる設計になっている。うーん、これはまさに質実剛健!! アドブルーの注入口など微妙に気になるところもあるのだが、まあこれはこれでいい感じだろう。
またヒルディセントコントロールの装備もあるなど安全装備は非常に進化している。気になるウィンチなどの装備だがワゴン登録なので純正オプションなどでは装備できない。アフターパーツで探すしかなさそうだ。
ちなみにデフロックも設定があるし、トレッドなどのディメンションはかつての再販モデルからの変更はないという。「生きて生還する」ためのナナマルにはランクル魂がこれでもかってほど込められているぞ。奥が深い!!
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コメント
コメントの使い方トヨタはHDCではなくDAC(ダウンヒルアシストコントロール)だけどね。
ん~乗り味は少しだけマシかー。
日本仕様で、マイルドを期待していたのだが・・。
70は貨物だ!と言われればそれまでですが、
国内では、3ナンバー化もあり、長距離ドライブも多くなるのでは!?
期間限定じゃなくてずっとカタログモデルとして売り続けて欲しい。
車間距離設定のスイッチだけオミットされてるので、現行のハイエースみたいにセーフティセンスは搭載してるけど「レーダークルーズコントロールシステム(ACC)の機能は、搭載されてません。」とかじゃなければいいんですが・・・
ヒルディセンドコントロールじゃなくて
ヒルディセントコントロールですね。