イマイチ方向性が見えないのよ……創業75周年を迎えたホンダに求めたい「これからの驚きとワクワク」

イマイチ方向性が見えないのよ……創業75周年を迎えたホンダに求めたい「これからの驚きとワクワク」

 これから何をしたいのか、イマイチ方向性が見えてこないホンダ。株主向けの計画書を読めば先の目標は書いてあるのだが、結局知りたいのは「ホンダは何をやって我々を驚かせてくれるのか」なのだ。今後のホンダが向かうその先を追う。

※本稿は2023年6月のものです
文/鈴木直也、写真/ベストカー編集部、ホンダ
初出:『ベストカー』2023年7月26日号

■ホンダがこれから何をやりたいのか見えてこない

ホンダは2024年、国内に軽商用EVを投入するが、その検証のためにN-VANのEV仕様をヤマト運輸の集配業務に使用してデータを集積している
ホンダは2024年、国内に軽商用EVを投入するが、その検証のためにN-VANのEV仕様をヤマト運輸の集配業務に使用してデータを集積している

 ホンダがこれから何をやりたいのか、イマイチはっきり見えてこない。

 こんなことを言うと、「中期経営計画(ビジネスアップデート2023)読め!」と叱られそうだけど、読んでもサッパリ見えてこないんだよねー、ホンダの目指す未来が。

 なんでかというと、この計画発表は「いま盛り込めるネタをすべて盛り込みました!」というだけで、具体的なビジョンがさっぱり頭に浮かばないから。内容がいかにもアナリスト向けで、市場(とりわけホンダファン)を揺さぶるサプライズやワクワク感がぜんぜんない。

 まぁ、ホンダも真面目な日本の企業だから、今はじっと耐えてやるべきことを仕込んでるんだろうと思いたいし、新技術を市場投入するまでに安全性や信頼性など、いくつものハードルがあるのは承知している。

次ページは : ■市場とのコミュニケーションをもっと密に

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