高速道路無料化の話はどこ行った!? 道路行政がやらなければいけないコトとは?

高速道路無料化の話はどこ行った!? 道路行政がやらなければいけないコトとは?

 2025年までに無料開放されるはずだった高速道路は事実上棚上げ状態に……。これから日本の道路事情はどんどん変化していくはずなのにこのままでいいのか!! 国民よ、道路行政に「喝!」を!

※本稿は2023年7月のものです
文/国沢光宏、写真/AdobeStock、ベストカー編集部 ほか(トップ画像=naka@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2023年8月10日号

■「喝!」を通り越して湧き上がる怒り

当初「2025年で無料開放」の約束だったが、今後国土交通省としては永久有料化も議論していくという(jaimax@AdobeStock)
当初「2025年で無料開放」の約束だったが、今後国土交通省としては永久有料化も議論していくという(jaimax@AdobeStock)

 喝もヘチマもなく、単に利用者をナメているだけです。

 考えていただきたい。今後我が国の人口は減るいっぽう。当てにならない役所の予想ながら2115年は5055万人という。現在の半分だと思えばいい。そんな時代に今の規模の道路を維持していけると考えているんだろうか?

 高校生程度の、いや、中学生程度の知識があれば日本で道路行政やってる役人って残念だとわかる。

 今からやることは5055万人時代を踏まえた道路行政だ。

 現在、さまざまな素性の道路がある。高速道路に国道、県道、市道など自治体の道路。さらに広域農道など農政で作っている道路まであり、皆さんお手盛りで地元の政治家の言うとおり場当たり的な道路を作ってきた。

 やがてメインテナンスでお手上げになること明々白々。橋やトンネルなど、しっかりした管理が必要。問題は高速道路に限らない。

■無駄な道路を減らせば負担は軽くなるはず

 逆に無駄な道路をなくすことで高速道路の維持は高い通行料金を取ることなくできる。

 繰り返しなるけれど、同じ区間に何本も道路あったって使い切れない。使い勝手のいい道路を作り、そいつを普通の道路と同じように維持管理していけば高い高速道路料金など負担しなくてよくなるだろう。

 そういった建設的な意見の議員も官僚もいない。このまんまだと荒れ果てた道ばかりになります。

【画像ギャラリー】日本のおかしな道路行政に「喝!」を!! このままでは未来の道路は荒れ放題!!(7枚)画像ギャラリー

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