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バイクはオービスで捕まらない説の真相!実際の逮捕事例や一発免停の罰則とは

配信元:WEBIKE
バイクはオービスで捕まらない説の真相!実際の逮捕事例や一発免停の罰則とは

 「バイクはオービスで捕まらない」という話を耳にしたことはありませんか。「オービスは前方撮影だけれど、バイクは前にナンバーがない」などが理由とされますが、実際には検挙や逮捕に至った事例も少なくありません。本記事では、その真相を解説するとともに、見落としがちな罰則や一発免停のリスクについても分かりやすく紹介します。

 
文/平塚直樹
 

オービスとはどんな装置?

 オービスの正式名称「速度違反自動取締装置」。赤外線やレーザーなどのセンサー類を用いて車両の速度を計測し、一定以上の速度超過が検知されるとカメラで撮影するシステムです。

 取り締まりの主な流れは以下の通りです。

1,法定速度をオーバーして装置を通過した車両を前方から撮影

2,画像に映ったナンバープレートにより車両の所有者を割り出し、出頭通知書を送付

3,受け取った車両の所有者はオービスを光らせた(速度違反をした)運転者を警察へ出頭させねばならない

 オービス作動時は装置からピカッと光りが出るため、撮影されたライダーやドライバーは、よく「オービスを光らせてしまった」という表現をするケースも多いですね。



オービスの正式名称は「速度違反自動取締装置」という

 
 
 

Nシステムとの違い

 オービスと外観が似ている装置にはNシステムというものもあります。こちらは「自動車ナンバー自動読取装置」といわれるもので、走行車両のナンバープレートを自動的に読み取って記録する装置です。

 車両ナンバーなどの記録情報は、たとえば、凶悪事件に関わっているクルマを捜索したり、犯罪・犯人探しの捜査などに使われるといいます。つまり、速度取締りに使われるオービスとは、使う目的が違うということですね。



Nシステムの例

 両装置は見た目に分かりづらいですが、オービスの場合は、装置の設置ポイントより手前に「速度自動取締機設置路線」といった案内看板があることも多く、先に行けば取締りを行っていることが分かります。一方、犯罪捜査に活用されるNシステムでは、そうした案内看板などはない場合が一般的です。



オービスの設置ポイントより手前には「速度自動取締機設置路線」といった案内看板があることも多い

 
 

「光る速度」は設置場所で違う

 オービスが光る(作動する)速度は一般道で30km以上のオーバー、高速道路では40km以上のオーバーが目安といわれています。詳しくは後述しますが、これらの速度超過はいわゆる「赤キップ」の対象です。つまり、オービスを光らせたら、前歴がなくても「一発免停」となる可能性が高いのです。

 また、オービスは、高速道路や幹線道路などに固定されて設置されているイメージも強いですよね。でも、最近は、移動の可能な「可搬式オービス(または移動式オービス)」と呼ばれるものもあります。こうしたタイプは、制限速度の低い生活道路に設置されることもあり、15km/hほどの速度オーバーでも光る場合があるといわれています。



可搬式オービスの例

 つまり、オービスは、設置する道路状況などにより取締りの速度が変わるのです。とくに、速度超過による交通事故が多い場所などに置かれることも多く、取締りだけでなく、装置を運転者などにみせることで、スピードの出し過ぎを抑止する意味合いも含んでいるといわれています。

「バイクはオービスで捕まらない」説の根拠は?

 では、なぜバイクはオービスで捕まらないといわれるのでしょうか。理由は、たとえば、一般的な固定式オービスの場合、光らせた車両を特定するためには、撮影画像に以下のような要件が必要だといわれるためです。

1,「ナンバープレートの車両番号が判読できること」
2,「違反車両の運転者の顔が判別できること」

 1については、オービスは違反車両を前方から撮影しますが、バイクは車両前方にナンバープレートがないため、「車両番号が写らない」といわれています。

 また、2についても、ライダーがヘルメット、とくにフルフェイスのヘルメットを被っていると、「運転中の顔を判別しづらい」といえます。

 そして、これら理由により「証拠不十分」ということで、バイクは「処罰対象外になる=捕まらない」ということがいわれているのです。



オービスは違反車両を前方から撮影するため、前方にナンバープレートがないバイクは車両番号を判別できないといわれている

悪質な速度超過で逮捕された事例も!

 ところが、実は、バイクもオービスの撮影画像から運転者が特定され検挙されたケースが多々あります。しかも、とくに悪質な場合などには逮捕にまで至ったケースさえあるほどです。

 たとえば、過去には、以下のような事例が比較的大きく報道されました。

・国道を192km/hと166km/hで走行したバイク2台を逮捕(2021年・北海道)
・オービスに記念のVサイン! 速度違反の常習者を逮捕(2004年・宮崎)
・オービス撮影18回のオートバイ男が逮捕(2015年・大阪)

 北海道の事例は、法定速度60km/hの一般国道を、192km/hと166km/hで走行した2台の大型バイクをオービスが撮影。その画像を元にバイクの形式や服装などを割り出し、容疑者2名を絞り込んで逮捕したというものです。

 宮崎と大阪の事例は、いずれも常習的に速度違反を繰り返し、何度もオービスを光らせていたケースです。

 大阪の場合は、オービスの画像を解析して車種を割り出し、違反が集中していた時間帯に張り込んでナンバーを確認。尾行により違反者を特定したといいます。

 また、宮崎の事例も、撮影画像により車種や着用ヘルメットなどを特定。150km/hで走行しながらカメラに向かってVサインをしている画像もあり、違反が故意であることも推測。大阪の事例と同様、撮影記録から違反を行いそうな時間帯に張り込み、違反を行った直後に追跡して逮捕したといいます。

 これら事例は、いずれも「バイクはオービスで捕まらないだろう」と悪質な速度超過を行ったものだといえます。ですが、警察は、しっかりと容疑者を割り出し逮捕しています。そう考えると、「バイクは逃げられる」という考えは甘いといえます。4輪車と比べると出頭通知書などは送付されにくいかもしれませんが、やはり「絶対に捕まる」といって間違いないのです。



「オービスでバイクは捕まらないだろう」と悪質な速度超過などを行うと、逮捕にまで至るケースもある

ネズミ捕りでは可搬式オービスを使うケースも多い

 前述の可搬式オービスも、バイクが捕まるケースは多々あるといえます。正式名称は「可搬式速度違反自動取締装置」。固定式と違って、装置が比較的小型なため、持ち運ぶことが可能な装置です。そのため、設置場所を限定せず、高速道路や幹線道路はもちろん、狭い路地などでも自動で速度を取り締まることができます。



可搬式オービスは、いわゆるネズミ捕りなど警察官が立ち会う取り締まりに使われることも多い

 可搬式オービスは、とくに、いわゆる「ネズミ捕り」など警察官が立ち会う取り締まりに使われることも多いといわれます。その場合、警察官がバイクのナンバープレートを目視で確認し、待機しているパトカーや白バイなどで追跡。その場で違反切符を切られることがほとんどだといわれています。



移動式オービスでの取締りは、違反車両を待機しているパトカーや白バイなどで追跡し、その場で違反切符を切ることも多い

速度違反は比較的罰則が重い

 ちなみに、警察庁のデータによると、2025年の1年間における道路交通法違反の取り締まり件数は、全体で493万2459件。なかでもスピード違反は86万5691件と、1位の「一時不停止(113万6083件)」に次ぐ第2位となっています。さらに、令和6年(2024年)の84万6943件よりも増加しており、依然として高い水準だといえます。

 このように、取り締まり件数も多いのが速度超過です。しかも、以下のような比較的重い罰則が科せられます。

【スピード違反の罰則(バイクの場合)】

・超過速度15km/h未満→反則金:二輪車7000円・原付6000円/反則点数1点
・超過速度15km/h以上20km/h未満→反則金:二輪車9000円・原付7000円/反則点数1点
・超過速度20km/h以上25km/h未満→反則金:二輪車1万2000円・原付1万円/反則点数2点
・超過速度25km/h以上30km/h未満→反則金:二輪車1万5000円・原付1万2000円/反則点数3点
・超過速度30km/h以上(一般道)→二輪車・原付共に赤キップ(刑事罰の対象)/反則点数 50km/h未満6点・50km/h以上12点

・超過速度30km/h以上35km/h未満(高速道路・二輪車の場合)→反則金2万円/反則点数3点
・超過速度35km/h以上40km/h未満(高速道路・二輪車の場合)→反則金3万円/反則点数3点
・超過速度40km以上(高速道路・二輪車の場合)→赤キップ(刑事罰の対象)/反則点数 50km/h未満6点・50km/h以上12点

 とくに、前述の通り、オービスが作動する目安といわれている一般道で30kmオーバー、高速道路で40kmオーバーの速度超過は、「赤キップ」を切られ、刑事罰の対象となります。いわゆる交通反則通告制度(青キップ)は適用されず、「5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金」が科される可能性もあります。

 通常は、簡易裁判所での略式裁判により罰金(または懲役)が決定し、罰金(一般的に6万円〜10万円程度といわれる)を支払うことで刑事手続きは終わりますが、前科がつくことになります。

 さらに、刑事処分とは別に、公安委員会による行政処分も科せられます。赤キップとなる違反は基本的に6点以上となるため、一発で免許停止、もしくは免許取り消しの対象になります。

 たとえば前歴がない場合でも、過去3年間の累積違反点数に応じて、免許停止期間は以下のように定められています。

【違反点数による免許停止の期間】

・6~8点:30日間免停
・9~11点:60日間免停
・12~14点:90日間免停
*15点以上は、さらに重い「免許取り消し」(点数により取り消し年数は変わる)



速度超過違反の罰則は重いケースが多いが、とくにオービスを光らせると一発免停の可能性もある

 ちなみに、2025年の検挙件数1位である「一時不停止」の場合、たとえば「止まれ」の標識や停止線の手前で停止しなかった「指定場所一時不停止等違反」の罰則は以下の通りです。

【指定場所一時不停止等違反の罰則(バイクの場合)】

反則点数:2点
反則金:二輪車6000円、原付5000円

 比較すると、スピード違反は罰則の幅が広く、より重くなる傾向にあることが分かると思います。

オービス設置場所=事故に注意!

 スピード違反は極めて重い処分につながる違反です。それは、人の命にも関わる重大な事故につながりやすいからです。とくに、オービスが設置される場所は、先に述べたように、速度超過などによる交通事故も多い傾向にあるといわれています。

 そのため、オービスを見かけたら、他の場所よりも速度に注意するくらいでちょうどいいのです。「バイクはオービスでは捕まらない」といった都市伝説は真に受けず(実際は捕まるケースも多い)、くれぐれも、安全第一の運転を心掛けたいものです。



オービスが設置される場所は、速度超過などによる交通事故も多い傾向にあるため、発見したら速度に十分注意したい

 *写真はイメージです

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/bikenews/565871/

バイクはオービスで捕まらない説の真相!実際の逮捕事例や一発免停の罰則とは【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/565871/565944/

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