トヨタ ルーミーとダイハツ トールは、見た目もサイズも価格もかなり近い……というより基本的には兄弟車だ。では違いはどこにあり、買うならどちらが幸せなのか? 販売店、デザイン、選び方から考える。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】こんな広いとは!! 便利すぎるラゲッジも感動モノ(7枚)画像ギャラリー違いは小さい!! ルーミーとトールは中身ほぼ同じ兄弟車
トヨタ ルーミーとダイハツ トールを比べると、まず驚くのは数字の近さだ。というより、基本的には同じ成り立ちの兄弟車である。ルーミーの主要諸元表にも、製造事業者はダイハツ工業株式会社と記載されている。つまりトールをベースに、トヨタで販売されているのがルーミーという見方でほぼ間違いない。
ボディサイズも同じ。標準系は全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mm、カスタム系は全長3705mm×全幅1670mm×全高1735mmだ。5ナンバーサイズで背が高く、両側スライドドアを備えるコンパクトトールワゴン。軽スーパーハイトワゴンでは少し物足りないが、ミニバンまではいらない。そんな層にドンピシャのパッケージだ。
価格もそろっている。Xは174万2400円から、Gは193万9300円から、Gターボは206万5800円から、カスタムGは211万8600円から、カスタムGターボは225万7200円から。燃費もNAの2WDがWLTCモード18.4km/L、ターボの2WDが16.8km/Lで同じ。ここまでくると、スペック表だけで「こっちが絶対得!」とは言いにくい。
装備面も大きくは変わらない。両側パワースライドドアや電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド、スマートアシストなど、日常で効く装備の考え方は共通だ。要するに、クルマとしての実力差で選ぶモデルではない。違いはもっと現実的なところにある。
買うなら販売店と顔つきで選ぶのが正解だ
では、買うならルーミーとトールのどちらがいいのか。結論はシンプルで、付き合いやすい販売店があるほうを選ぶのが正解だ。
ルーミーの強みは、なんといってもトヨタ販売網の広さ。全国どこでも店舗数が多く、家の近くで買いやすい。点検や車検、ちょっとした相談もしやすい。家族で使う実用車として考えると、この安心感はかなり大きい。リセールや中古車流通の面でも、知名度の高いルーミーは有利に感じる人が多いはずだ。
一方、トールの魅力は“本家感”とダイハツ店との相性だ。タントやムーヴ、ロッキーなどからの乗り換えで、すでにダイハツ店と付き合いがあるならトールは自然な選択になる。整備や営業担当との関係、値引き条件、用品提案など、実際の購入現場ではこうした要素が効く。
デザインで選ぶなら、顔つきの好みも大事だ。カスタム系はどちらも押し出し感があり、標準系は親しみやすい。ただ、エンブレムひとつで印象は変わる。「トヨタ車に乗っている」という安心感を重視するならルーミー。「ダイハツのスライドドア車として選ぶ」納得感がほしいならトールだ。
注意したいのは、どちらを選んでも走りは同じ方向性ということ。1.0L NAは街乗り中心なら十分だが、高速道路や坂道、多人数乗車が多いならターボを選びたい。ベストは実用重視ならG、余裕まで欲しいならGターボ。見た目の満足感を重視するならカスタムG、全部盛り感ならカスタムGターボだ。
つまりルーミーとトールの違いは、クルマそのものより「どこで買うか」「どの顔が好きか」「どの販売店と付き合いたいか」にある。トヨタの安心感ならルーミー。ダイハツ店との相性や本家感ならトール。中身で迷うより、買った後まで含めて気持ちよく付き合えるほうを選ぶのが、いちばん幸せだ。
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