「R34型」というと、どうしてもスカイラインGT-Rに目が行きがちだが、R34といえば、2ドアクーペFRの「25GTターボ」も当時大変な人気があったモデルだ。
安くとも1000万円オーバーとなってしまったスカイラインGT-Rにはもう手は届かないが、25GTターボなら買えるかも…と思うところだが、実はいま、この25GTターボも中古車価格が上昇しており、すでに500万円を超える価格にまで突入している。R34型スカイライン25GTターボについて振り返りながら、25GTターボの中古車の状況についてもご紹介しよう。
文:吉川賢一
写真:NISSAN
とにかく車体剛性強化にこだわって開発されたR34
このR34型において、先代、先々代のスカイラインからもっとも改良が加えられたのが車体剛性だ。以前、R34型のボディ開発に携わった開発ドライバーの一人に取材したことがあるが、R34開発当時に大きな課題として挙がっていたのが、超高速での操舵修正やコーナリングシーンでの応答の遅れだったそう。応答の遅れは、日産自慢のHICASやマルチリンクサスといったシャシーアイテムをチューニングしても対処できる次元ではなく、シャシーを支える車体剛性を高めることが必要だったそうだ。
スカイラインの車体は、ミニバンやワゴンよりもがっしりと造ることができる箱型ボディであるため、そもそもが決して悪いわけではなかったそうだが、半年遅れで登場するGT-Rの開発においては絶対に問題となる車体剛性不足の課題を、ベースのスカイライン開発で潰し込んでおこうという考えもあったとのこと。GT-R開発は日産のトップガンこと加藤博義氏の担当だったが、加藤氏もR34のベース車の実験担当者に車体の強化を強く指示していたそうだ。様々なボディ補強パーツを足しては走ってを繰り返し、ステアリング入力に対して応答遅れのないリニアなハンドリング特性になるまで追求した結果、有名なキャッチコピーである「ドライビングボディ」「ボディは力だ」につながったそうだ。
コメント
コメントの使い方何コメント消してんの?本当の事なのにさ
「スカイライン」は現行でも発売されている。問題は希少価値とは言え、旧車が現行車より価値が高いと判断されることを現行車の開発者はどう思っているのだろう? 衝突安全のせいでデザインは制約されボディは肥大化の一途。燃費とブレーキサポートのせいでMTは減少。まあ、世界的に言えることですが、つまらない車が増えたと感じる人が多くなったのですかねぇ。
古いクルマの値段が高騰しているのはスカイラインに限った話じゃない。AE86とか、FC・FDとか、スープラ、シルビアなんかもそう。
そら性能的には最新のほうがいいに決まってるし、デザインだって最新のほうがカッコ良かったりもする。でも昔のクルマには最新のクルマには無い、一言では言い表わせない“味”みたいなものがあるんだよなぁ。
多分そう思い始めた人達のニーズが増えて、希少価値が高まっているんだと思う。
今は昔ほど車に対する熱が無いんだろうよ。
様々な規制や走りに不要な物まで装着を義務化されたりとかで価格が高くなったり、長く保持してると税金が割増になったりとか訳のわからんアホなルールで金をむしり取られ、ガソリンスタンドは相変わらず高いし、保険も高いし。
ATの普及率が高すぎてMTで乗りたいクルマが無く車種が限定されるし。
つまらん時代になったもんだ。