■超めんどくさい…!!! ベテランのお巡りさんも手を焼く「否認事件」とは?
「実は、交通違反の取り締まりにおいて、違反者からのサインは、絶対に必要な条件なのである。というのも、このサインがもらえなければ、違反を認めたことにならないからだ」(本文より抜粋・執筆当時のものです)
「……ところで、街で見かけるお巡りさん(交通課員も含む、地域課の警察官)は、交通違反の切符を切るのはあまり好きではない。なぜかというと、取り締まり現場での交通切符作成とその後の処理が大変だからなのだ」(本文より抜粋・執筆当時のものです)
「……ブチ切れた違反者が、現場で最後まで違反を認めず、切符へのサインを拒否しようものなら、今度はお巡りさんのほうが、困ってしまう。これを否認事件と呼ぶ」(本文より抜粋および一部編集・執筆当時のものです)
「……交通切符は、ただただ切りまくって「はい終わり」ではない。後刻、切符整理といって、現場で切ってきた切符に必要事項を記載して、後処理の作業をし、最終的には担当の方の審査を受けなければならないのだ」(本文より抜粋および一部編集・執筆当時のものです)
「……ここで困るのが、否認切符。サインしてもらえなかった場合は、後々の切符整理の時間が、数倍になってしまう。普通だと数分で完成するのに、否認事件となると、詳細な実況検分地図の作成のほか、これでもかってぐらい諸々の書類を作成しなければならない。同じ実績1件でも、途方もなく面倒くさくなるのだ。これらの手続きは、後日の裁判に備えての決められた作業なので、扱ったお巡りさんは絶対に逃れられない」(本文より抜
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