三菱ふそうは、2023年3月に電気小型トラック「eキャンター」の新型モデルを発売し、同時にEVトラックの販売体制の強化を図ってきた。
そのセールスをサポートすべく、このほどeキャンター専用デジタル商談ツールを開発。全国の販売会社に導入された商談ツールとは一体どのようなものなのだろうか?
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
デジタル商談ツール「ソリューションコンフィギュレーター」とは?
三菱ふそうが今回導入するeキャンター専用のデジタル商談ツールは、「ソリューションコンフィギュレーター」と呼ばれるもので、今年の7月より全国の販売会社の営業担当者に配布され、すでに活用も始まっている。
ソリューションコンフィギュレーターは、PCやタブレット端末で起動させて、顧客のニーズに沿って画面上の選択肢を選んでいくと、概算見積価格と、架装を含めた車両の3Dイメージを表示できるといったもの。
車両の仕様だけでなく、充電器やサービスパッケージ、地域ごとの補助金情報やリース料金体系なども踏まえて見積もりを作成でき、利用状況に応じた費用感をつかむこともできる。
同ツールは、主に初めてEVの導入を検討する顧客に向けて、車両のイメージやEVトラックに必要なサービス、価格感などのイメージを持ってもらうことが目的だ。
新型eキャンターはつい先般、ヤマト運輸へ900台導入されるという大型フリート契約が発表されたばかりだが、こうした大手企業だけでなく中小企業においても、昨今ゼロエミッション車両に関心が高まりつつある。
地域単位での営業力の強化を図ることができるソリューションコンフィギュレーターの導入で、そうした中小企業のニーズへも対応がしやすくなると見られる。デジタル商談ツールの活用が進めば、さらにeキャンターの普及に勢いを付けることになりそうだ。
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