再現度の高さは随一!? 13年ぶりに復活した「クオンGW530」がUDオフィシャルミニチュアモデルとして登場!!

再現度の高さは随一!? 13年ぶりに復活した「クオンGW530」がUDオフィシャルミニチュアモデルとして登場!!

 UDトラックスのクオンGW6×4トラクタが早くもミニチュアモデルになって登場しました! 建機専門ミニチュアショップ「ケンクラフト」の店主、ケンさんにさっそく紹介してもらいましょう。

文/高石賢一(ケンさん)、写真/岡村智明
*2023年9月発行「フルロード」第50号より

クオンGW6×4トラクタのオフィシャルモデル登場!

以前出ていたクオンGK4×2(左)と今回のGW6×4。両車とも京商が手掛けたミニチュアモデルである
以前出ていたクオンGK4×2(左)と今回のGW6×4。両車とも京商が手掛けたミニチュアモデルである

 ご存知のように日本のトラック業界は再編などあり落ち着かないが、そんな中、UDトラックスは久しぶりにGWトラクタの販売を再開。それに合わせて同社のオフィシャルなモデルカーも製作された。

 残念ながら現在は一般販売しないとのことだが、サンプルを入手したのでご紹介しよう。製作は以前販売されていたダンプや4×2トラクタと同じ京商が手がけている。

 同社はミニカーやラジコンを製造販売するメーカーで出来の良さで定評がある有名ブランドだ。さて、モデルは1/43スケールでミニカーの世界ではポピュラーなサイズだ。

 カタログモデルと同じガンメタリックのハイルーフのキャビンはGW530専用のクロームメッキとダーククロームメッキも再現され、実車同様にチルトしてエンジンを見ることができる。

 搭載されているエンジンは530馬力の新型GH13、13リットルエンジン。以前出ていた4×2トラクタのモデルとは異なり、モデルも新型エンジンになっていて手抜きがない。

 さすがオフィシャルモデル、細かいところまでキチッと監修されたことがうかがえる。6×4トラクタは見た目にもカッコいいが、シャシーも見せ所だ。

 エンジン下側、それに続くオートマチックトランスミッション、プロペラシャフトが2つのデフレンシャルケースへと続く。フロントタイヤは舵を切ったポーズも可能だ。やはりフロントタイヤが舵切りできると動きが出て、より実車感が出る。

 エアサスが採用されたリヤサスペンションも注目だ。特徴的な2段になったプラットフォームの下には燃料タンクやアドブルータンク、排気チェンバーを見ることができる。再現度の高いモデルのシャシーは仔細に見ていくといろいろ発見があって面白い。

リヤビュー。諸元表までしっかり再現されている。全長は約160mmだ
リヤビュー。諸元表までしっかり再現されている。全長は約160mmだ

 ウインドウを通してしか見ることのできないインテリアは、今回分解して観察。インパネ、ステアリンホィール、座り心地のよさそうなシート、ドア内張りまでしっかり作りこまれている。いすゞ、三菱ふそう、日野と各社プロモーション用オフィシャルモデルが出ていたが、その中でもUDトラックスのモデルは断トツに出来が良い。

 精密なクオリティの高いモデルは実車の印象も良くなるし、模型メーカーではないのに模型もちゃんと作れる会社なんだと認識を新たにしてくれるだろう。また、こういった模型から実車のことを知り、ファンになって将来乗ってくれるかもしれない大事な営業ツールでもあるということを忘れてはいけない。

 先にも書いたが残念ながら現在は一般販売がないとのこと。いずれ一般販売されることを心待ちにしておこう。

次ページは : 13年ぶりに復活したUDトラックスの旗艦「GW」

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