最近のトヨタは「思わせぶり」がとっても上手い! 先日のランクル250の発表会で、謎の小型SUVのシルエットが公開されたのだ。なんだあれ? というかランクルミニとしか思えない! 調べてわかった、そのすべてを公開する!!
※本稿は2023年9月のものです
文、予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、トヨタ
初出:『ベストカー』2023年10月10日号
■ランクル250発表会で存在が明らかに!!
新型アルファード/ヴェルファイアの発表会でセンチュリーSUV(9月6日に発表)の存在を示唆したかと思えば、ランクル250&70のお披露目会では謎のコンパクト&ミドルクラスSUVのシルエットをチラ見せ。トヨタは最近、新型車の匂わせに積極的だ。
シルエットのコンパクトSUVは、初期のランドクルーザーとそれをモチーフに作られたFJクルーザーを彷彿とさせる。ワイルド系SUV好きにはたまらないはずで、まさに「ランクルミニ」と呼ぶのがピッタリだ。
これは気になる! ということで調査を進めると、大変なことがわかった。このランクルミニ、なんと2024年中には登場するというのだ!
ここに掲載しているCGはかなり正確だと思ってもらっていい。ヘッドライトは丸目で、ランクル250の縮小版というイメージ。ランクル250ではなくなった背面タイヤを装着しているのも特徴のひとつだ。
ランクル250の縮小版と言うとチープな印象になるかもしれないが、日本の道にジャストなサイズということ。全幅は1800mm前後という情報で、全体的なサイズ感はカローラクロス(全長4490×全幅1825×全高1620mm)に近いものとなりそうだ。ただし、全高はもっと高く1850mm前後となる。
このランクルミニ、2021年12月に行われた「バッテリーEV戦略に関する説明会」でモックアップモデルが公開された「コンパクトクルーザーEV」によく似ている。
となればBEV(電気自動車)になる可能性が高いと思われるが、信頼できる筋からの情報では純ガソリンエンジンとHEV(ハイブリッド)になるとのこと。そう聞くと、一気に購入意欲が湧いてくる読者も多いのではないだろうか!?
■1.5LクラスのターボHEVも?
2030年前後ならともかく、2024年に登場するクルマでは「まだBEVにはいけない」と判断するユーザーは多いはず。本格的な充電設備の整備はこれからだし、集合住宅の充電器も圧倒的に不足している。ランクルミニがどれほど魅力的でも、BEVというだけで選択肢から外れてしまうという現実はあるのだ。
実は、ベストカー編集部も「BEV専用だと、そんなに話題にならないかもしれない」と思っていたのだが、いい意味で予想は裏切られた。
新たなBEV戦略に突き進んでいるトヨタだが、マルチパスウェイ(全方位)戦略は不変。また、今後もHEVとPHEVがトヨタの収益の柱となることは変わりなく(それがBEV戦略の原資となる)、これからもエンジン車は重要。
こうしたことを総合して考えると、ランクルミニがBEV専用でないのは当然と言えば当然のことなのだ。
では、搭載されるエンジンはどうなるかだが、現存するユニットで採用が考えられるのはふたつ。カローラクロスの直4、1.8L・NAとHEVか、RAV4の2L・NAと2.5L・HEVかということである。
この点に関しての詳細情報はまだないが、車体の重さを考えると2L以上が必要にも思える。ただし、トヨタが最近積極的にラインナップを増やしているターボHEVの可能性もあり、その場合、ランクル250が2.4LターボHEV(海外仕様)なので、もっと小さい1.5LクラスのターボHEVを投入してくるかもしれない。
コメント
コメントの使い方コンセプトは良き。安ければ欲しい。ただ横巾がデカすぎる、1800超えもいらないのよ。
ライトなものから本格派まで、SUVモデルを増やしてくださり本当にありがとうございます!