■1.5LクラスのターボHEVも?
2030年前後ならともかく、2024年に登場するクルマでは「まだBEVにはいけない」と判断するユーザーは多いはず。本格的な充電設備の整備はこれからだし、集合住宅の充電器も圧倒的に不足している。ランクルミニがどれほど魅力的でも、BEVというだけで選択肢から外れてしまうという現実はあるのだ。
実は、ベストカー編集部も「BEV専用だと、そんなに話題にならないかもしれない」と思っていたのだが、いい意味で予想は裏切られた。
新たなBEV戦略に突き進んでいるトヨタだが、マルチパスウェイ(全方位)戦略は不変。また、今後もHEVとPHEVがトヨタの収益の柱となることは変わりなく(それがBEV戦略の原資となる)、これからもエンジン車は重要。
こうしたことを総合して考えると、ランクルミニがBEV専用でないのは当然と言えば当然のことなのだ。
では、搭載されるエンジンはどうなるかだが、現存するユニットで採用が考えられるのはふたつ。カローラクロスの直4、1.8L・NAとHEVか、RAV4の2L・NAと2.5L・HEVかということである。
この点に関しての詳細情報はまだないが、車体の重さを考えると2L以上が必要にも思える。ただし、トヨタが最近積極的にラインナップを増やしているターボHEVの可能性もあり、その場合、ランクル250が2.4LターボHEV(海外仕様)なので、もっと小さい1.5LクラスのターボHEVを投入してくるかもしれない。
■プラットフォームはランクル300&250の短縮版?
プラットフォームに関しては、ランクルを名乗るかぎり、丈夫なフレーム構造であることは必須条件。ランクル300と250に使われているGA-Fプラットフォームのホイールベースを短縮して使用することになりそうだ。
もちろん、エンジンを縦置きに搭載する後輪駆動ベースの副変速機付き4WDとなり、そのあたりの基本構成はランドクルーザーそのものとなる。小さくても本格派なのは言うまでもない。
のちにBEVが追加される可能性も、もちろんある。
その場合、タイで公開したハイラックスRevo BEVコンセプト同様、リアの駆動をまかなうeアクスルをボディ側に取り付けるド・ディオンアクスル方式を採用することになるだろう。バッテリーはフレーム中央の上部に置き、フロントにもeアクスルを装着する4WDとなる。
まずは第一報をお届けしたランクルミニ。新たな情報が入りしだい、また報告させていただきます!
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