まもなく発売される新型クラウンセダンだが、まさかまさかのAWDモデルの設定がない模様。FRセダンなんだから不要!! と思うなかれ、雪国ユーザーからすれば必須モデル。そのうえ新型クラウンスポーツはじめ、他のシリーズに設定されているのになんでセダンだけなしなのよ……。
文:佐々木亘/写真:ベストカーWeb編集部
■先代まであったのに……四駆欲しいならセダン以外!?
クラウンと言えばFRセダンの代名詞であるが、ラインナップの一角には四輪駆動を残してくれていたクルマでもある。
先代のHEVにFourを用意し、先々代では2.5Lガソリンにi-Fourがあった。
FFセダンのカムリにはあったり無かったりの四駆だったが、クラウンとマークXには、しっかりと四駆が用意されていたのだ。
トヨタの上級FRセダンには必須ともいえる四駆なのだが、16代目クラウンの本命ともいえるクラウンセダンのスペックには「FR」の文字しかない。
降雪地域のみならず、クラウンセダンの四駆を必要とするユーザーは多いはずだが、四駆に乗るなら他のボディタイプを選んでくださいということなのだろうか。
歴代クラウンの四駆モデルを乗り継ぎ、セダンの登場を楽しみにしていた人はどうすればいいのだろう。
■セダン待ち多数!! 4駆なしは意外とキツいゾ
およそ1年前に登場したクラウンクロスオーバー。新しいクラウンの姿に、当初は閉口する人も多かったが、段々と馴染んでいった。
現在では、クロスオーバーもクラウンという認識が付き、歴代クラウンからの乗り換えも進んできているという。
好調なクロスオーバーの販売だが、歴代クラウンを乗り継ぐユーザーが本命として待っているのは、やはりセダン。トヨタ販売店の営業マンは、こう話す。
「昨年の公開から、順に登場するとアナウンスされたクラウンですから、先出しされたクロスオーバーを購入せずに、セダンの発売を待つクラウンオーナーはたくさんいます。ただ心配事も多いのがセダンです。大きくなったボディサイズはもちろんですが、発表されている駆動方式がFRのみというのも厳しいポイントになるでしょう。」
セダンには四駆が無いのか、と気にするユーザーの声は、特に北海道・東北・北陸・山陰エリアに多いという。
この地域には四駆のクラウンセダンを残していてくれたから、クラウンに乗り続けてきたというオーナーも多い。
FRのみが記載されているクラウンセダンの駆動方式に、頭を抱える営業マンも多い。
「せめてHEVにだけでも、先代のようにFourを設定してほしい。セダンを待ちわびたi-Fourユーザーの買い替え先が無くなってしまう。」
こうした要望も各所から出ているようだが、プロトタイプにその気配は無い。レクサスLSにはAWDがあるのだから、クラウンセダンにも用意してほしいところ。
正式販売開始の時に、四駆の設定があれば問題ないのだが、今の販売店営業マンの様子を見ると、設定の期待は薄そうだ。
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