冬の高速道路では、積雪や凍結時に「冬用タイヤ規制」が行われることも。その区間への進入や走行にはスタッドレスタイヤやチェーンの装着が義務付けられるのに加え、安全のための速度規制も行われることも多い
スタッドレスタイヤで対応しきれない積雪量の多い豪雪地域では、チェーンの装着が必要となる場合も。チェーンを使うことでノーマルタイヤでも雪道を走ることは可能ではあるものの、やはりスタッドレスタイヤとの併用が安心できる
雪やみぞれがチラつくものの道路上には積もってはいないような状態での走行もスタッドレスタイヤが安心。その後の天候悪化の懸念があるのはもちろん、シャーベット状になった氷でスリップする可能性があるため、ノーマルタイヤでは危険だ
一見、乾いているように見える道路であっても、トンネル内などの日陰や橋の上といった場所、朝夕の寒い時間帯などは、路面がアイスバーンになっていることも。寒い地域への観光や出張で慣れない道路を走る予定がある場合は、前もってスタッドレスタイヤへの履き替えを済ませておきたい
新品タイヤの購入や、ディーラー、カー用品店などでスタッドレスタイヤへの交換作業を考えているのであれば、余裕をもった依頼がお薦め。雪が降り出してから慌てて頼んでも、タイヤの在庫がなかったり、交換作業の予約がとれないことがあるからだ
自宅のガレージなどに保管していたスタッドレスタイヤを再度使用する場合にはその劣化が気になるもの。そんなとき持っていると便利なのがタイヤの素材であるゴムの硬さを計測できる硬度計だ。最近はネット通販などで数千円で購入できるものあり、硬度が55を超えたものは注意が必要とされてる
スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比較して柔らかい素材のゴムでできているため、本来使用が想定されていない夏場など気温が高い状態で走行を続けると、十分な性能が発揮できないばかりか、極端な摩耗や劣化の原因となることも
履き替えで取り外したタイヤを保管するときは、直射日光が当たる場所や雨ざらしのところに置かないように注意。可能であれば温度変化の少ない屋内での保管が理想だが、スペースの都合でどうしても屋外に置かなければいけない場合は、専用のカバーや袋に入れておくと劣化をある程度防ぐことができる
偏摩耗を防ぎ寿命を延ばす効果があるタイヤのローテーション。一般的には走行距離5000~10000km程度で行うのがその目安とされており、スタッドレスタイヤへの履き替え時に合わせて行えば一石二鳥だ
冬の高速道路では、積雪や凍結時に「冬用タイヤ規制」が行われることも。その区間への進入や走行にはスタッドレスタイヤやチェーンの装着が義務付けられるのに加え、安全のための速度規制も行われることも多い