2019年10月1日、いよいよ消費税が2%引き上げられ10%になる。
新車を買おうと思っている人のなかには、まだ3カ月以上はあるとタカをくくっている人も多いハズだ。
しかし、新車ディーラーのなかには、消費税10%アップ前に納車するために、購入を急がせているところもあるという。
そこで、いつまでに新車を注文すれば消費税10%アップ前に間に合うのか?
また、消費税アップ前に買ったほうがいいのか? それとも消費税アップ後に買ったほうがいいのか? 人気の車種は納期はどうなっているのか?
さらに、10月1日の消費税10%アップと同時に廃止される自動車取得税に代わる「環境性能割」や期限付き減税、自動車税減税などのクルマにかかる税金を含めて、新車販売の現場に詳しい遠藤徹氏が解説する。
文/遠藤徹
写真/ベストカーWEB編集部 Adobe Stock
消費税10%アップする10月1日に間に合わないクルマは?
現在、自動車販売店各社は「今、新車を買えば消費税引き上げ前に買えますよ。2019年7月以降の注文だと10%の課税になってしまいますよ」と言って、ユーザーに新車の購入をせかせているところが増えてきている。
そのため、消費税10%アップ前の駆け込み需要が次第に加速している状況だ。2019年6月中旬現在では、まだ新車の大部分が現行の消費税8%で買えるが、10月1日の消費税アップに間に合わないクルマも出てきている。
間に合わないと予想されるクルマは、RAV4ハイブリッド、スープラ、86、レクサスはUX、シビックタイプR、ジムニー/ジムニーシエラなど。
間に合うかどうか微妙な人気のクルマとしては、RAV4のハイブリッド以外のグレード、アルファード/ヴェルファイア、シエンタ、プリウスなどだ。
そのほか、リーフe+、新型N-WGN、マツダ3、新型タント、BRZなどが挙げられる。
■10月1日の消費税10%アップまでに間に合わないクルマ
・スープラSZ-R、SZ:納期5カ月、RZ:2020年春以降
・86:納期6カ月
・RAV4ハイブリッド:納期4カ月
・レクサスUX:5カ月
・ジムニー/ジムニーシエラ:納期10カ月
■間に合うかどうか微妙な人気のクルマ
・RAV4ハイブリッド以外:納期3カ月/6月末まで契約必須
・プリウス:納期3カ月/7月上旬まで契約必須
・アルファード&ヴェルファイア:納期3カ月/7月上旬まで契約必須
・シエンタ:納期3カ月/7月上旬まで契約必須
・リーフe+:納期3カ月/6月末まで契約必須
・新型N-WGN:納期2.5カ月/7月中旬まで契約必須
・新型タント:納期2.5カ月/7月中旬まで契約必須
※いずれも遠藤徹氏予想
納期はいつになるのか、といった販売店向け伝達処理は1週間程度ごとに更新されるので変動がある。
特に間に合うかどうか微妙なモデルはグレードによって差があったり、地域によっても違うため、一概に言えないが、このリストに上がったクルマが欲しい場合、なるべく早くディーラーに相談したほうがいいだろう。
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