いったいどーすりゃいいの!?  「ヘッドライトが暗すぎるor 明るすぎる問題」の対処法

いったいどーすりゃいいの!?  「ヘッドライトが暗すぎるor 明るすぎる問題」の対処法

 歳をとると夜に目が利かなくなるとはいうけれど、最近、夜の運転時にかぎって前方が暗いように感じてしまう……。もしかしてそれ、歳のせいじゃなくてヘッドライトが暗くなっているだけじゃありませんか?

文/井澤利昭、写真/写真AC、Adobe Stock

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■ハロゲンライトの寿命は意外と短い

 闇夜で前方を照らし視界を確保するとともに、周りに自分の存在を知らせる役目をもつヘッドライトは、ナイトドライブには欠かせないクルマの装備だ。

 充分な明るさがないと事故につながる可能性があるのはもちろん、場合によっては車検を通らなくなることもあるだけに、ヘッドライトが暗いと感じたら、早めの原因究明と対処が必要となる。

 ヘッドライトが暗くなる原因はさまざまだが、まず考えられるのが経年によるライトバルブの劣化や、製品自体が古いこと。

 特に古いクルマのハロゲンライトは、光りの色が淡い黄色で、現代のクルマの多くに搭載されているLEDやHIDライトの明るさと比較すると、かなり暗く感じてしまう。この場合は、高性能なライトバルブへとグレードアップすることを検討したい。

 また、HIDは約2000時間、LEDは約3万時間であるのに対し、ハロゲンライトの寿命は平均で500時間程度と想像以上に短いため、暗いと感じたらバルブ交換も検討しよう。

■汚れや黄ばみの除去にはコンパウンドが有効だが……

どーすりゃいいの!?  「ヘッドライトが暗すぎるor 明るすぎる問題」の対処法
ライトレンズの黄ばみや曇りは、耐水ペーパーやコンパウンドを使って丁寧に磨けば落とすことが可能。ただし、ライトレンズ表面に残った保護膜まで落としてしまうことになるため、研磨後は専用のコーティング剤を塗るなど、磨いた面を再度保護する必要がある

 また、古いクルマの場合、長年の使用によってライトレンズが汚れたり、レンズ表面にできた細かなキズによる曇りが原因で、ヘッドライトの光量が大きく落ちたりすることも。

 さらに経年劣化や紫外線の影響でライトレンズが黄ばんでいる場合は、機能面はもちろん、見た目にも古臭く感じてしまう。

 ライトレンズの曇りはコンパウンドなどで磨くことで簡単に落とすことができるものの、素人がやるとムラになる場合があるため、作業には注意が必要。

 最近では、曇りや黄ばみを落とすための専用ケミカルなどもカー用品店などで購入できるが、こちらも効果は半年程度と、マメな施工が必要となる。

 ここで注意したいのが、コンパウンドを使用するとレンズ表面に施されていた保護被膜まで落としてしまうことがある点。すぐに曇りや黄ばみが再発してしまったり、レンズの曇りや黄ばみがさらに悪化したりするおそれもある。

 ディーラーやカー用品店では、ライトレンズの曇りや黄ばみを落とすクリーニングやコーティングを実施しているところもあるため、自分でやるのが面倒だったり、自信がない場合は、一度相談してみるのアリだ。

次ページは : ■明るさは充分なのに暗く感じてしまう場合はライトの光軸がズレていることも

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