最新のクルマには至れり尽くせりの親切装備が目白押し。「こんなのほしかったわー」と用意してくれた人に感謝すらしたくなるものがある一方、正直「なんでこんなのつけたんだ…?」と思わざるを得ないものもある。
ここでは最新技術の粋を集めた装備たちをピックアップ。作った人の気持ちはひとまず横においといてこれはアリ、これは正直ビミョウ…と批評してみたい。
オススメの技術は、ぜひ多くの車種へ展開してもらいたいものだ(なるべく安価でね)。
※本稿は2019年6月のものです。各装備のジャッジについては○=必要、×=不要、△=微妙で評価
文:渡辺陽一郎、永田恵一/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年7月10日号
(編注:読者の方よりご指摘をいただき、一部内容を変更しました。2019年7月23日 14:00)
■ハンズフリーオートスライドドア
スマートキーを身につけていればスライドドアの下に足先を入れて引くだけで、ドアが自動で開閉できる機能。
普段「試しに」と使ってみるとレスポンスが悪かったり、不要に感じることもあるのは事実だ。
しかし、買い物したものや子供を抱いているなどで両手がふさがっている時には、片手を開けてドアハンドルに触れることなくスライドドアを開閉でき便利なので、価格に納得できれば装着を薦めたい装備だ(永田恵一)
●実用度…○
■デュアルバックドア
後ろがガバッと開くバックドアがあるクルマで、ガラス部分だけを開けることができる機構。かつてはテラノやキューブといった日産車でよく見たが、現在思い浮かぶのは現行セレナくらいだ。
デュアルバックドアがあるとバックドアを開けなくても比較的小さなものなら出し入れができ便利なのに加え、バックドアが長く開け閉めできないケースでも荷物が出し入れできることもあるので、普及を願いたい装備だ(永田恵一)
●実用度…○
■置きラクBOX
後席座面の膝が当たる部分から引き出す箱のようなものが現れる機能。収納ボックスとして使えるほか、中敷を立ててれば走行に荷物を置くスペースにも使える。
実際の使い方としては助手席に置くとシートベルトの非装着の警告音が鳴って煩わしいこともあるバッグやエコバッグに入った買い物したものを置くことが想定される。
前席と後席の位置によっては運転席から荷物を取ることもでき、荷物が動くのも防げるので、あるとありがたい装備だ(永田恵一)
●実用度…○
■シートベンチレーション
革シートとセットで装着され、シートと乗員の間の熱を吸出し気温が高い時期の快適性を高める機能。
私は4月のエアコンを入れるくらいの日にアテンザとCX-5に乗る機会があり、2回試したのだが、体の局部が冷えることもなく非常に快適でありがたい装備だった。
革シートとセットとなることが多いのもあり、価格はわかりにくく、安価なものではないにせよ、高額車ではヒーターシートと同じように普及が進むのではないだろうか(永田恵一)
●実用度…○
■コーナリングビュー
クルマを上から見た映像がモニターに映るサイドクリアランスビューの表示中に、クルマを斜め後方の上方から見た映像が映る機能。
見通しの悪い交差点などでありがたい。ノーズの先端の様子も表示されるのに加え、サイズの大きいクルマだと施設の出入りの際に左右の縁石などを入念に確認する必要もあり、そのためにミラーの画面を下にするのも煩わしいのも事実なので、コーナリングビューだけに頼るのは考え物だが、あるとありがたい(永田恵一)
●実用度…○
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